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19.ヒューミント Rの正体

Penulis: 神木セイユ
2025-06-25 17:00:00

 ──♪♪♪♪♪♪ !! 

「うぎゃ ! 」

 突然電話して来るヒューミントの着信に結々花の心臓が跳ねる。

「んもう〜、なんなのよ」

 蛍の自宅の庭側から様子を伺っていた結々花だが、ドアから訪問して入ったルキの存在には気付かなかった。

「もしもーし。R、わたし張り込み中なんだけど」

『おいおい、聞けよ ! ルキの側近にいた眼鏡野郎がゲームに出されるらしいぜ』

「えぇっ !? 」

 結々花はつい先程、青い顔で旅館に戻った椎名を思い出す。

「アチャ〜。わたしが報告遅れたばかりに……。大丈夫かしら……」

『でも、あいつもデスゲームから上がって来た奴だろ ? 何とか出来るんじゃねぇの ? 』

「ゲームにもよるでしょ……。

 でも、ルキなら不安要素はすぐに排除する選択をするかもね……椎名さんやばいかも」

『だろ ? 』

「あとは何か……情報ある ? 」

「今ん所は無ぇけど。あ、ルキが今回、涼川  蛍を参加させないんだとさ」

「え ? そうなの ? まぁ、初夏から連続だったもんね。その方がいいわ。焦らずゆっくりやっていきましょ。

 貴方、今ルキと一緒なの ? 」

『うんにゃ。ここにルキはいねぇよ』

「出かけたってこと ? それとも、貴方は日本にいないの ? 」

『ははは。結々花ちゃん、今日はダイレクトに聞いてきたなぁ。

 知り過ぎると、ろくな目にあわねぇよ ? 』

「多少、痛ぶられる訓練は受けてるわ。簡単に口を割らないようにね。お互いにそうでしょ ? 違うの ? 」

 結々花の問いに、男の通話からカチャッと言う音を拾った。

 結々花はそれを聞き逃さなかった。

 ──洗面台の音。……何か置いた音。アクセサリー ? いえ……眼鏡かしら&

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