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Romans de sadaharu0613.rn

裏世界はゲームで出来ていた

裏世界はゲームで出来ていた

広樹はある日、知らない女の悲鳴を聞く。だが、外に出ても何もない。 家に入り再び眠りにつこうとするが、また、女の声がして眠れない。声のする方へ出てみると廊下には知らない女がいる。 広樹は女の悲鳴を聞いた次の日、女に連れられ裏世界に来てしまう。裏世界で広樹に下された使命。それは裏世界を動かす迷路ゲームをクリアする事だった。そのゲームはいたってシンプル。だがクリアした者は誰一人としていない。 裏世界の住人に頼まれ、広樹は断れずにゲームに参加することになった。 そのゲームは気分が悪くなることが起こり、嫌なことばかりが起こる。 たくさんの奇妙な生き物が出てくる。 そんな中、広樹は一つのダイヤを探す。
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Chapter: 俺が裏世界を救う?
広樹は後退りしながら再び口を開いた。「ど、どこだよ。ここ」泥の女は笑顔のままもう一度言った。「裏世界へようこそ」広樹の頭はまだ追いついて無いようだ。泥人間に囲まれて、目の前には広樹をこっちに連れてきた泥の女。見た目はなんら普通の人間と変わりない。「な、なんで俺を連れてきた」広樹は泥人間たちから逃げるように徐々に後ろに下がる。下がる度にみんなの顔が悲しそうになっていくのがわかる。そして口々にこう言う。「あぁ、この人もダメなんだ」その声を聞きた広樹は顔を少ししかめる。「別に怯えなくていいのよ。私たちはあなたに危害は加えない」ずっと笑顔で彼女はそう言って話を続ける。広樹が話す暇など与えないようにうまく話を進めている。「あなたに私たちの……私たちを救って欲しいの」この言葉とともに広樹は目を見開いて固まってしまった。「俺が……救う……?」「えぇ、あなたが私たちを救うの。私たちじゃあの迷路ゲームはクリアできない」そう言って真剣そうに広樹を見つめる泥の女。広樹は何も言えずに居た。あんなに怖かった女が、か細くて美しく見えた。広樹は迷路ゲームというところに少し引っかかる。「迷路ゲームってなんだ?」「それは……あの大きな建物の中にあるゲームのこと、私たちを救うにはそのゲームのゴールに行き紫のダイヤを見つけなきゃいけないの」「俺迷路なんて苦手だし、俺なんかが救うなんて無理だよ。早く元の世界に戻してくれ」しかし、泥人間たちは何も言わない。誰一人として広樹の頼みを聞いてくれるものは居なかった。いや、頼みを聞けるものが居なかったという方が正しかった。少しの沈黙が広樹達の間に流れる。「ここ、裏世界を作ったのはある魔法使いなの。そして初めての住人は可愛らしい女の子その女の子を救うことが私たちを救うことになる。表世界の人間にしかその子は救えないの。表世界から誰か一人、勇者を選び、色々な問題を解き、敵を倒しゴールに行くだけ。一見、簡単なゲームに見える。だけど……未だクリアした人はいないの」女がそう言い終えるとみんなは地面に座る。「俺にクリア出来ると思うのか? 」広樹は何故自分が選ばれたのかが分からなかった。「鏡の向こうからあなたをずっと見ていたの。臆病だけどやると決めるとすごい力を発揮する貴方こそ、私たちを本当に救ってくれるんじゃないかっ
Dernière mise à jour: 2026-05-22
Chapter: 裏世界
臆病で怖がりな広樹。一年前から会社員になり、お金がやっと貯まったので一人でマンションに住む事にした。マンションを借り一ヶ月が立つ。順調に仕事も生活も進んでいる中、広樹に災難が降りかかる。会社をリストラされたのだった。その日の夜広樹は自棄酒をし、家へと帰った。「んだよ……。クソッ」広樹はイラつきながら家の中でもお酒を飲んでいる。その時だった。「きゃあああああああ」外から女の叫び声が聞こえてきた。広樹はびっくりして急いで外へ出て行く。マンションなので下まで降りるには時間がかかる。広樹は部屋を出ると上から覗くように下を見た。「あれ? 大きな声がしたんだけどなぁ」あたりを見回しても誰も部屋から出てきていない。下を何度見ても何もない。広樹は不思議に思った。確かに悲鳴は聞いたはずだったが、何も変化がないとするとただの空耳だったのかと思った。気持ちを落ち着けるためかしばらく部屋の前で空を見上げていた。風は一つも吹かない。彼はほんの数分経つと暑さに我慢できず、部屋に入って行った。部屋に入るとクーラーが効いていて外とは大違いだ。広樹は大きなため息を着き、落ち着いた様子でゴロンと布団に寝転んだ。さっきの悲鳴はいったい何だったのか、はっきり聞こえたはずなんだ。そう思うとじっとしてられなく、もう一度部屋の外へ出て行った。下を見てもやはり何もない。周りからも何も音が聞こえてこない。ちらりと自分の時計を見ると夜中の十二時になっていた。「こんな遅い時間にうるさくする奴なんか居ないか」はははと笑いながら部屋に戻ろうとドアを開けた。「あれ? 俺ドア閉めたっけ」広樹は少し不思議に感じた。前に出た時もドアを開けて入った。広樹は自分でドアを閉めた覚えがないのだ。それに中に入ると広樹の部屋の電気が消えている。不思議に思い部屋の電気をつけ、その場に座った。『ギィィィ…ギィィ』しばらくすると廊下から変な音がし始めた。何か嫌な気配も感じる。少し臆病な広樹は廊下を確認する勇気はなく、そのまま布団にもぐった。『おいで。おいで。ねぇ』眠ろうと目を閉じると、そんな声が聞こえてくる。だがそんな声は無視だ。だんだんと声が近づいてくる。部屋の前でつぶやいた途端、声はすっかり病んでしまった。だが、嫌な気配は一向に消えない。それよりか恐怖が増している。ただただ廊下で広樹が来る
Dernière mise à jour: 2026-05-22
Chapter: 裏世界の泥人間の始まり
鏡の向こうには裏世界と呼ばれる世界がある。はじめは誰も住んでいない綺麗なごく普通の土地だった。草も木もある。太陽が上って日が落ちる。ただそれだけの世界。しかし、ある少女はいつかの十三日の金曜日に鏡を割ってしまった。そこから事は起こり、女の子は鏡の中へと引き込まれていった。裏世界と呼ばれるところに女の子が一人。その世界で女の子が初めて見つけたものが泥だった。彼女はモノづくりには自信があり、泥団子や、泥でキャラクターの形を作ったりと泥で色んなものを作っていった。こっちの世界に連れ込まれてからから一ヶ月くらい経った頃。女の子は寂しくて母が恋しくて泥で家族や兄弟を作るようになる。「ねえ、ママ。ご飯だよ」笑いながら母の前に優しく泥団子を差し出す。「ママ……」そう言いながら彼女は泥の母の膝に頭を置き眠りについた。女の子が目を覚ますとなぜかベッドに寝かされていた。「夕陽」名前を呼ばれて、振り向くと彼女の作った泥の母が笑って立っている。他に作った父や姉、夕陽が作った全ての泥の人が動き話していた。「ここは……?」「ここは時計塔の中の一つの部屋」「でも、どうして……?」泥の母は夕陽の表世界の行動や住んでいたところは知らないはずだ。それなのに夕陽が表世界にいた部屋と全く同じ物があった。ただ一つ違うのは夕陽と同じ背丈の時計があること。「この部屋はママが作ったのよね、どうして私の部屋を知ってるの……?」「私を作るときあなたの本当のお母さんを思い浮かべて色んな記憶を辿ったでしょう? その記憶が私の中に何故か入ってきたのよ」夕陽が聞いたことに優しく答えてくれる泥の母。夕陽は泥人間が動いていることを不思議に思った。だが何よりも話す相手や母が居ることが嬉しかったのだ。みんなを見て驚きはあったが、そんな物は一瞬だった。他にも何人もの泥の人を夕陽は作り始めた。仲間が減ってもみんなが寂しくならないようにと願いを込めて。ある日のこと。泥人間たちと幸せに暮らしていた夕陽に悲劇が訪れる。みんなでたくさんの家を建てている最中に一人の年老いた男がこの世界へと現れた。男はなんでもこの世界を作った人だと言う。それに彼は地球の色んな世界を飛び回る魔法使いと言われている。男は性格は悪く人の幸せを壊すような奴らしい。「やっと戻ってこれた」最初に彼が来た時は
Dernière mise à jour: 2026-05-22
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