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どっぐすの小説

逆転ヒロイン阻止株式会社 ~不運続きの私が人生逆転を決意したら謎のイケメンに阻止宣言されましたが、絶対に負けません~

逆転ヒロイン阻止株式会社 ~不運続きの私が人生逆転を決意したら謎のイケメンに阻止宣言されましたが、絶対に負けません~

現代ラブコメ三人称CEO・社長・御曹司OL年下年の差敵対新しい恋
「僕は、お姉さんの人生逆転チャレンジを阻止するために現れた」 そう言い放ったのは、『逆転ヒロイン阻止株式会社』の名刺を差し出してきた謎のイケメンだった――。 不運続きの27歳OL・禿光凛は、彼氏にビジネスメールでフラれ、どん底の人生を逆転すべく投資や副業、転職に挑戦し始めた。 だがその前に立ちはだかったのは、19歳の高宮士元。 無数の資格とスキルを持つ彼は神出鬼没で、光凛が何かを始めるたび全力で妨害してくる。 しかしその妨害は結果的に光凛を最悪の結末から救っているようにも見えて……? 彼は敵か味方か、なぜ執着してくるのか。 不運体質のポンコツOLと謎多き青年が繰り広げる、ちょっと不思議な人生逆転ラブコメ。
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Chapter: 第2話 とりあえず投資でおカネ増やそうとしたらさっそく阻止されました
 逆転ヒロイン阻止株式会社・高宮士元。 そう書かれた名刺を見せられ、光凛は困惑した。「何これ。あんたもさっきの赤青二人組と同じ迷惑系配信者?」「違う違う。カメラないでしょ。ハイお姉さんもさっさと名刺出して。交換だよ、こういうのは」「え? ん? はい?」  勢いに呑まれ、つい名刺を渡してしまった。「へー。株式会社カミカミのハゲコウリンか。いかにも負け組な名前だ」「株式会社シンシ。カムロヒカリ。フリガナ振ってあるでしょうが!」「ふふふ。まあそのへんはいいとして」「よくないし! というか何なの? 逆転ヒロイン阻止株式会社って」 当然、そんな会社を光凛は知らない。「その名の通りさ。ヒロインの人生逆転を阻止する会社」「いや、わたし今、今日を転機に人生を逆転させるんだウオオォって奮起したばかりなんだけど?」「うん。だからそれを認めず、阻止して諦めさせるのが僕の仕事」「何でよ。あんた知らないだろうけど、わたしたぶん不運体質なの。実家は貧乏だったし、親は──」「離婚だよね。知ってるよ」「どうして知ってるの!?」「今日は人生最後の望みだった上場企業の社長の甥に振られ、変な配信者にバカにされてとどめを刺されて、おまけに帰ろうとしたら土砂降り? いやーどん底お疲れ様」「うわ怖すぎっ!! というか知ってるなら逆転阻止とかおかしいでしょ! これから這い上がって大成功して元カレにもザマァしちゃいけないとでも言うの!?」 光凛が抗議すると、高宮はニコッと笑った。「うん、いけないよ。お姉さんみたいに何やってもうまくいかない人がいるから、今幸せな人が幸せなままでいられるんだ。人生逆転が当たり前に起きたら今の生活に満足している人たちが困るよ。下には下がいるって安心できないし」「うわ、私もしかして、今ものすごいクズと話してる?」「いや、かっこかわいいお兄さんと話してるよ」「キモ。貴重な時間返せ!」「僕のほうが時間単価高いよ? じゃ、そういうことだから。これからよろしくね」「フザケンナ二度と現れるな!! シネ!!」 背後から叫んだが、彼は傘を畳んだまま、あっという間に夜の街に消えていった。「あ、雨止んでるじゃないの! 高宮だっけ? さっそくザマァ」 帰宅後。 弁当を電子レンジに突っ込むと、光凛はテーブルに座ってスマホを握りしめていた。「人生逆転
最終更新日: 2026-09-08
Chapter: 第1話 逆転ヒロイン阻止株式会社って何!?
「会社のメール!? しかも発注メールで!? ふざけんなー!!」 こんなことってあるのだろうか? と、|禿《かむろ》|光凛《ひかり》は思った。 開いたメールの送り主は、取引先の社員・相原亮二だった。東証プライム上場企業で主任を務めている人物であり、さらに言えば光凛の交際相手でもある。 亮二とは仕事でのやりとりをきっかけにして知り合った。彼はその会社の社長の甥という血筋もさることながら、仕事ぶりの評価も非常に高く、将来を|嘱望《しょくぼう》されているという。「ヒカリ殿。いかがなされた」 旧態依然な島型レイアウトのオフィス。光凛のデスクの向かいに座っていた同僚の|宇治丸鹿之助《うじまるしかのすけ》が、角ばった顔をモニタ越しに向けてきた。「ビジネスメールのついでに振られたの!! ありえないでしょ!」 メールの文面はほぼいつもの発注メールであったが、最後だけが違っていた。『このメールをもってあなたとの交際は終了とさせていただく。今まで継続させていただいてきた週末のデート等も一切を打ち切らせていただき、以後は前のような取引先の社員同士という関係に戻させていただく』「なるほど。それは難儀でござるな。理由は何でござろうか」「わからない。たった今『は? 何で?』って返したとこ」 そう言ってため息をつくと同時に、光凛のメールアプリに未読1のサインが灯った。「あ、返ってきた。早っ!! どれどれ……『既に交際は終了とさせていただいており、私は貴女とプライベートな関係はない。よってビジネス以外のご質問にお答えさせていただく立場にないため、一切の説明を控えさせていただく』……ふざけんなコノヤロー!!」「政治家の答弁みたいなコメントでござるな。同情するでござる」 癖のある文面ゆえ、亮二本人が書いたものであることは疑わなかった。 光凛にとって、これは四度目の失恋であった。 高校時代、同級生の彼氏は万引きで退学。大学時代、同じゼミの彼氏は教授を殴ってやはり退学。その後に付き合ったバイト先の彼氏は借金で夜逃げ。なぜか全員、社会からログアウトしてしまった。 今回の相手は、おそらく将来の大企業役員、しかも容姿端麗。 え? まさかの夢のような玉の輿コース? 交際が始まったときはそう思ったものだが、突然の破局となった。「あー、やっぱり私じゃ格差がありすぎて釣り合わなか
最終更新日: 2026-09-08
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