Beginning of the end

Beginning of the end

last updateLast Updated : 2024-03-24
By:  arebelgirl7Completed
Language: English
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Feel the fear and marry him anyways.7 years ago Emilia's whole life turned upside down when she got betrothed to a Mafia boss, Adriano Romano.At first she was the one who always kept her head down and acted on the orders of other people. But she never knew that deep inside she had quite a rebellious spirit, that makes it even more difficult for her to survive in a 'male- dominant' world.A world where everything works as per the rules and regulations of her husband, will she be able to get tamed as a grateful obedient wife or will her rebellious spirit stop her from becoming one?

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Chapter 1

1.

高梨瞳(たかなし ひとみ)と有馬蓮(ありま れん)は学園公認の、誰もが羨む完璧なカップルだった。

蓮は、すれ違う誰もが思わず振り返るほどの学園のプリンスだ。すらりとした長身に、目を奪われるほど整った顔立ち。いつも制服の上に黒のマウンテンパーカーを羽織り、クールでどこか近寄りがたいオーラを纏っている。

そんな彼に女子たちは我先にと群がるが、彼の目に映るのは、いつだって瞳だけだった。

二人は幼馴染だ。物心ついた時から、二人はいつも一緒だった。一歳の誕生日には互いの小さな手を握り合い、七歳で「大きくなったら結婚しよう」と約束を交わした。十四歳でラブレターを交換し、十六歳で正式に恋人同士となり、十八歳で同じ大学を目指すと誓い合った……

永遠に続くと思われた二人の関係が揺らぎ始めたのは、高校三年の春のことだった。

クラスに一人の転校生がやってきたのだ。小池桃果(こいけ ももか)という子だ。

「成績優秀者による学習サポート」のペアを決める際、担任はあろうことか、蓮を桃果の担当に指名したのだ。

「もし断るつもりなら、校内で瞳とイチャつくのを禁止するからな」

普段の蓮なら即座に突っぱねるところだが、この脅しには逆らえなかった。

最初は本当に、ただの補習のはずだった。勉強を教えたり、校内を案内したりするだけの関係。しかし、次第に歯車が狂い始めた。

桃果が「駅前の有名なケーキ屋さん、すごく並んでるけど食べてみたいな」と呟けば、蓮は自習を抜け出してまで買いに走った。

桃果がSNSに【なんか今日、しんどい】と投稿すると、蓮は深夜まで通話に付き合い、相談に乗るようになった。

極めつけは、桃果の生理痛がひどいと聞いた日だ。蓮は校則違反を承知で塀を乗り越え、コンビニまで温かいココアを買いに走ったのだ……

瞳は悲しみに暮れた。怒りをぶつけ、喧嘩をし、別れを切り出すようになった。

一度目の別れ話は、電話越しだった。蓮は長い沈黙の後、荒い息遣いだけを返してきた。その夜は土砂降りの雨だった。ふと気づけば、彼は瞳の家の前に立っていた。全身ずぶ濡れのまま、朝まで立ち尽くして。彼は掠れた声で何度も何度も瞳の名前を呼び、「ごめん」と繰り返した。

二度目の別れ話の時、彼は学校を丸一日休み、瞳の教室の前で待ち伏せをした。充血した赤い目で、乱れた字で思いの丈を綴った長い手紙を差し出し、「もう一度チャンスをくれ」と深々と頭を下げた。

だが、回数を重ねるうちに――彼は高を括るようになった。

彼女は自分から離れられない、と。

だから彼の謝罪は、回を追うごとに雑になっていった。以前ならすぐに飛んできてくれたのが、一日後、三日後、一週間後……と、その間隔は延びていくばかり。

そして、九十九回目。

大学受験が終わった打ち上げの席でのことだ。桃果が何気なく「スイカ食べたいな」と口にした。すると蓮は、当たり前のような顔をして、一番甘い真ん中の部分をスプーンですくい、桃果の皿に載せたのだ。

すぐ隣に座っている瞳もまた、スイカの真ん中の一番甘い部分が大好きだということを、すっかり忘れてしまったかのように。

積もりに積もった失望が、ついに堰を切った。

瞳は真っ赤なスイカを見つめたまま、恐ろしいほど冷ややかな声で告げた。「蓮、別れよう」

蓮の手が止まる。彼は面倒くさそうに瞼を持ち上げると、心底うんざりした声を出した。「……またそれ?」

瞳はもう、何も言わなかった。バッグを掴むと、個室を出た。

いつもなら追いかけてくるはずの蓮が、今回は動かなかった。

彼はナメていたのだ。瞳がまた機嫌を損ねているだけだ、と。数日もすれば機嫌が直り、いつものように自分の元へ戻ってくるだろう、と。

だから瞳が出て行った後も、彼は余裕の笑みを浮かべ、周囲にからかわれて酒を飲まされそうになる桃果の隣に座り、「二十歳まで俺が守ってやる」などと言ってのけた。

彼は気づいていなかった。今回は、本気だということに。

何度も何度も傷つけられ、すり減ってしまった瞳の心は、ついに最後の温度を失ってしまったのだということに。

……

家に帰って真っ先にしたことは、パソコンを開き、志望校の欄を書き換えることだった。

蓮と一緒に受けると約束していた西京大学を消し、遥か遠方の大学へと変更する。もう二度と、同じ場所にいるわけにはいかない。

次に、蓮との思い出の品をすべて片付け始めた。

限定版のぬいぐるみ、お揃いのブレスレット、甘い言葉が綴られた無数のメモ、二人で撮った写真の束……どれもが、かつてはかけがえのない宝物だった。甘く幸せだった日々も、胸が締め付けられるような切ない瞬間も、今となってはただ重荷でしかない。

瞳はそれらすべてを、大きな段ボール箱に詰め込んだ。

翌日。その段ボール箱を抱え、瞳は蓮の家を訪れた。

昔から知っている執事が、何も聞かずにリビングへと案内してくれる。

広々としたリビングでは、蓮と桃果が並んでソファに座り、最新のゲームに興じていた。二人の距離は妙に近く、桃果は楽しげな歓声を上げている。

「蓮くんすごい!私、このステージ何回やってもクリアできなかったのに!」

瞳は、桃果の服装に目を疑った。

大きめの黒いTシャツ。あまりにも見覚えがありすぎる。去年の蓮の誕生日に、何軒ものショップを回ってようやく見つけ出した限定品だ。

あの時、プレゼントを受け取った蓮は満面の笑みで瞳を抱き上げ、熱を帯びた声で耳元に囁いたのだ。

「瞳がくれたんだ。毎日着るよ」

その「毎日着る」という言葉の中には、簡単に他の女に貸し与えることも含まれていたのだろうか。

瞳の視線に気づき、桃果が振り返った。段ボール箱を抱えた瞳を見ると、彼女は悪びれもせず無邪気な笑みを浮かべた。

「あ、瞳ちゃん!蓮くんに誘われてゲームしに来たんだ。お昼に手作りパスタまでご馳走してくれちゃって。でね、私ドジだからジュースこぼしちゃって……それで蓮くんの服借りちゃった。大丈夫だよね?」

蓮は桃果の言葉に対し、だるそうに視線だけを向けてきた。手元では器用にコントローラーを操作したまま、投げやりに言った。

「何しに来たの?別れたんじゃないのか?」

まるで他人事のようなその態度に、瞳の胸に冷たい自嘲が広がった。

一度目の別れ話の時、土砂降りの中で惨めに謝り続けた彼。二度目、三度目と回数を重ねるごとに、謝罪が遅くなっていった彼。前回に至っては、「もう怒るなよ、夜に焼肉連れてくから」というラインメッセージが一通だけ……

彼は幾度となく、瞳の我慢の限界を試すような真似を繰り返してきた。瞳がそのたびに許してしまうから、彼は際限なく図に乗っていったのだ。

だが彼は知らない。限界というものは、必ず訪れるということを。

九十九回目の別れで、瞳はもう本当に、彼のことを諦めたのだ。

瞳は深く息を吸い、込み上げる感情を押し殺した。「別れたから、返さなきゃいけないものがあって」

蓮は眉間を押さえ、いかにも面倒くさそうに言った。「そこまで怒ってるなら、そんなの勝手に捨てればいいじゃん。わざわざ持ってこなくていいよ」

「……そう」

瞳は静かに頷いた。そして何の迷いもなく、思い出の詰まった段ボール箱を抱えたまま、部屋の隅にある大きなゴミ箱へと歩み寄った。

躊躇いなく、箱ごと放り込む。

段ボールがゴミ箱の底に落ち、鈍く重い音が室内に虚しく響いた。
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reviews

Tanjila Ahmed Medha
Tanjila Ahmed Medha
I liked Emila and Andriano's characters. Especially I feel bad for andraino at the end. He loved her a lot.
2024-11-21 23:50:51
0
0
Xena
Xena
You really tried
2024-08-14 00:05:50
0
0
Sahanaz Sahin
Sahanaz Sahin
it's just amazing
2024-01-24 21:09:15
1
0
SaYaaH
SaYaaH
love it one of the best novels I have ever read
2023-09-19 23:26:49
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