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Off to Vocational College They Went

Off to Vocational College They Went

By:  Verdant MilkCompleted
Language: English
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On the day we chose our college majors, the influencer who was the school's heartthrob held a livestream and announced that he had decided to lead the anti-rat-race movement and would choose to attend a vocational college. The whole class followed him. Seeing the rapidly increasing number of followers, he smiled smugly. "They can do these low-class jobs if they like. I'll change my choice back to Harvard University at the last minute." I tried to dissuade him, but this would cause network congestion. My girlfriend slapped me. "You nerd! Who are you to tell our idol, Zach Simpson, what to do?" In my previous life, I spent half an hour dissuading them, and only then did the students change their college choices. However, Zach failed to change his application due to network lag and was admitted to a vocational college instead. He could not bear the blow and jumped into the river to commit suicide. The students who had entered prestigious universities collectively vented their anger on me. At the class reunion, they poured 99 bottles of beer down my throat and locked me in the karaoke's freezer. "Who cares about the prestige of a prestigious university? You'll just be working for someone else after graduation anyway!" "Why did we follow Zach in the first place? Wasn't it to break this damn rule?" "Zach was leading us to realize our dreams! If you hadn't interfered, I would already have gone to a vocational college with him!" They spoke disdainfully of prestigious universities, yet not one of them chose to drop out. I froze to death in a dark, cold freezer, my eyes wide open. Years later, they became elites in their respective fields, while my parents could only weep looking at my portrait. When I opened my eyes again, I was back to the day Zach was livestreaming in the classroom. This time, I promised I would not interfere. Instead, I wished them a happy vocational college experience.

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Chapter 1

Chapter 1

プロローグ

 強烈に惹かれる。そんなことがあることを、俺は知らなかった。

 クイーンサイズの大きなベッドの向こうには、きらめく夜景が見える。

 都内でも有数のホテルのスイートルーム。ひとりで眠るには広すぎると、ホテルの好意にすらうんざりしていたが、こうして彼女を組み敷いている今、感謝するしかない。

「君から誘った。今なら撤回できるけど?」

 本当は今断られても、まったく離せる気などしない俺だが、余裕を見せて笑ってみせる。

「しません」

 はっきりと聞こえたその声に、俺は嬉しかったのだろうか。何も考えたくなくて、それ以上の言葉を聞きたくなくて、強引に唇をふさぐ。こんな俺は最低でしかない。それでも俺は――

 その手に抱いた温もりに、生まれて初めて感じる喜びと、誰にも譲りたくないと思うほど怖い、自分の感情。

 きっと俺の方が、君を先に見つけていた。

「抱いているのは誰か、よく覚えておけ」

 そんな陳腐にも思えるセリフだが、心からの想い。

 どんな罰を受けようが、俺は諦めない。そう思うのに、それは許されないのではないかという疑念が頭をよぎる。

――どうして君は帰らなかったんだ? まだ逃げられたのに。

 そんな思いを込めつつ、目の前の透き通るほど美しい瞳を見つめても、答えは見つからない。

 好きだとも、愛してるとも伝えられない俺は、ただ君の名前を心の中で何度も呼んだ。

 

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STORY 1

 眩いばかりのシャンデリアが輝く、天井の高い大きな広間。フロアの真ん中では、コックコートに身を包んだ数人のシェフが腕を振るい、その前には美しい料理の数々が並んでいる。

 その中にいる、様々な鮮やかな色のドレスを纏った美しい女性や、正装の男性たちがキラキラと輝いて見える。各々に歓談しつつ、料理やアルコールに舌鼓を打つ大人のパーティーだ。

 それが、世界的大企業であるMATUMAEグループの新事業発表会。それに招待された人たちだ。

 都内でも有数の格調高いベリが丘タウンにある高級ホテルのパーティー会場。その中で私はかなり緊張しながら、この場に立っていた。

「そんな緊張するなよ。咲良」

「そんなこと言ったって……」

 隣でこの雰囲気にばっちりと溶け込み、余裕な笑みを浮かべるその人に、私は小さくため息をついた。

「一目でも見たいって言ったのは君だよ」

 急に変わった言葉遣い。

 ウェイトレスからシャンパンを受け取る姿も様になっている。その相手である松前元樹は、私をジッと見据えた。

「そうだけど、やっぱり場違いよ」

 そう答えた私は、キョロキョロと周りを見渡す。近藤咲良。どこにでもいそうな平凡な人間だ。背中までの髪は今日は美容院でセットしてもらっているが、いつもはひとつに結んでいる。

 目だけはパチッとした二重で、唯一人並みと言えるかもしれないが、それ以外は本当に普通の人間だ。いつもは、この高級ホテルであるBCターナルホテルに勤める二十六歳だ。

 この場所は、駅を中心に広がっている街で、ビジネスエリアにはホテルはもちろん、オフィスや展望台があるツインタワーがあり、サウスエリアには高級レジデンスや住宅街が広がる。そして、ノースエリアは緑豊かな高級住宅街となっており、多くの富裕層が住んでいる場所だ。

 そういったところに勤務しているため、富裕層の方々と話すことはある。

 しかし、それはいちスタッフとしてだ。

 この一、二を争う高級ホテルのパーティーに、自分が参加するなど想像もしたことがない。

 しかし、今は見知ったスタッフにバレないようにしつつ、シャンパンを受け取っている。

「ほら、綺麗なんだから自信持てよ。別に今日は休みなんだし、ホテルスタッフに知られても問題はないだろ? それに、今日が出勤最終日だった?」

 クスッと笑う元樹は、私の大学時代の友人だ。そう、本当にただの友人で、それ以上でもそれ以下でもない。

 高校の同級生で、ずっとグループで仲がよく、この主催であるMATUMAEグループの次男だ。MATUMAEグループは世界中で知られているIT企業で、システムの構築やセキュリティなども一手に担う大手企業だ。

 初めて友人たちと彼の実家に遊びに行ったときは、度肝を抜かれたものだ。高級住宅街の中でも、一際目を引く豪邸。

 しかし、本人は至って普通の感覚を持っていて、御曹司ということを言われなければ気づかないような気さくな男性だ。

 高校も一般的な私立高校で、彼が御曹司だということは実家に行くまで知らなかった。

『どうしてこんな普通の高校にいたの?』

 そう聞いた時には、なぜか悲しそうな表情をしたことを今でも覚えている。

 しかし、そんな彼はやはりパーティーの女性たちの視線を一身に集めていて、世界が違う人だと改めて感じてしまう。

「そうだけど、やっぱり帰ろうかな……」

「いいの? せっかく兄貴に会えるのに」

「それは……」

 ここで出された“兄貴”という言葉に、ドキッとして俯く。ここまでして私がこの場に来たことには、もちろん理由がある。

 そう、元樹の兄である恭弥さんをひと目見るためだ。

 大学時代、元樹の実家はかなり大きなお屋敷で、元樹の部屋は離れになっていて、みんなで勉強をしたり遊んだりするのにうってつけだった。ゼミも同じだったこともあり、男女数人、いや多い時は数十人が、朝まで誰にも邪魔をされず討論をしたり、レポートを書いたりと、いつも元樹の家に入り浸っていた気がする。

 私は誰よりも彼の家にいたかもしれない。もちろん、純粋に勉強をするためだということに嘘はない。

 しかし……。

 心の中の本音は、彼のお兄様である恭弥さんに会いたい。

 その思いが、心の半分ぐらいを占めていたことは事実だ。

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