Unwanted Yet Desired

Unwanted Yet Desired

last updateLast Updated : 2025-12-27
By:  Raven NightOngoing
Language: English
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One woman and three men battle it out for their futures. The alpha takes in a woman who helped him years before, the reason? He wants her to marry one of his sons and heirs. Whoever she marries will become the next alpha. But the woman holds secrets that no one knows, and the power at her fingertips overrules the alphas and his sons. Will the alpha get what he wants? Will his sons ruin their chances with her? Or will the wolf king be her mate? Follow Khanna on this journey of self-discovery and her fight for survival and love.

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Chapter 1

Chapter 1- Stranger

1年前、御堂俊哉(みどう としや)の愛人・姫野愛梨(ひめの あいり)が、私の前に押しかけてきた。

俊哉は部下に命じて、お腹の子が流れるまで彼女を痛めつけさせ、そのまま外へ放り出した。そして目の前で土下座をして、額を床に打ち付けて血まみれになりながら、3時間、許しを乞い続けた。

これが、10年も愛してきた男なのか。あまりに無様なその姿に、結局、情に流された。

けれどしばらくして、俊哉が郊外の別宅にあの女を囲っているのを見つけた。今度は、私が叩き出した。

結婚式の3日前。俊哉に首を掴まれ、2階のベランダに押さえつけられた。彼は、怒鳴り散らした。

「俺たちは一度、愛梨の子どもを死なせてるんだぞ。二度目なんて、耐えられるわけがないだろう!ただでさえか弱い子なんだ。お前だって同じ女だろう、どうして分かってやれないんだ!

瑠璃(るり)、俺が選んだのはお前だ。俺の一生だって、お前にくれてやる。それでもまだ足りないのか!どうしてあの子を、許してやれないんだ!」

次の瞬間、駆けつけてきた秘書が告げた。愛梨が見つかった、と。

直後、2階から突き落とされた。

腕の骨が折れた。息もできないほどの激痛の中、それでも俊哉を見上げた。彼は、ただの一度も振り返らなかった。

どこまでもひどいその男の背中を見つめているうちに、10年分の想いが、静かに冷めていくのが分かった。

電話をかけた。

「奏多……あの人とは、もう結婚したくない。ここから、連れ出して」

電話の向こうで、日向奏多(ひなた かなた)が息を呑む気配がした。

「今、どこにいる!」

「……俊哉との、家……」

腕の激痛で冷や汗がにじむ。かすれた声で、それだけを絞り出した。

「待ってろ、動くな。すぐ行くから!」

遠ざかっていく奏多の声を最後に、意識がぷつりと途切れた。

気がつくと、病院の真っ白な天井と――怒りに燃える奏多の整った顔が目に入った。

目の下には、うっすらと隈が浮かんでいる。一晩中、眠っていないのだろう。

「目が覚めたか。具合はどうだ」

少し動いただけで、右腕に刺すような痛みが走った。

「先生が言ってた。右手は粉砕骨折で、うまく治っても、もう絵は描けないだろうって」

奏多は目を真っ赤にして、吐き捨てるように言った。

「なあ、瑠璃お嬢様。言っちゃ悪いけど、あれだけ賢いくせに、どうしてあんな馬鹿に10年も引っかかってたんだよ」

泣くよりひどい顔で笑うことしか、できなかった。言い返す気力も、もうない。

「あのクソ野郎……!俺が今からぶっ潰してくる!」

立ち上がりかけた奏多の袖を、慌てて掴んだ。

「行かないで……奏多、お願いだから」

あの男とはもう関わりたくない。何より、奏多を巻き込みたくなかった。

奏多はしばらく私の青白い顔を見つめて、それから、壁を思いきり殴りつけた。

「分かった。何も心配しなくていい。今は、ゆっくり怪我を治して」

そのまま、彼は足早に出て行った。よほど急いでいたのか、スマホまで置き忘れて。

届けてあげようと、ベッドから起き上がった。足を引きずって特別病棟の前を通りかかったとき、思いがけない人影を見つけた。

俊哉だった。手には検査結果の用紙を握りしめ、ひどく急いでいる様子だった。

真正面から、鉢合わせた。俊哉の視線がギプスの腕に落ちて、一瞬、固まった。

「瑠璃?どうしてここに……その腕、どうしたんだ」

目を合わせないよう、体を横にずらした。

「なんでもない」

俊哉は眉をひそめ、傷を確かめようと手を伸ばしてきた。とっさに避けて、2歩あとずさる。

何か言いたげな顔で、こちらを見てくる。

「瑠璃、まだ怒ってるのか。

いいから、見せてみろ。どうやって怪我したんだ」

どの口が言うんだか。

答える気にもなれず、横をすり抜けようとした。けれど俊哉は大股で回り込み、無事なほうの手を掴んできた。

「瑠璃、認めるよ。あのときは俺も、カッとなってた。あんな言い方をするべきじゃなかった。

でも、少しは俺のことも分かってくれていいだろう?

去年あの子に子どもができてたなんて、知らなかったんだ。お前の機嫌を取るために、あんな手荒なまねまでして……

俺たちは2人とも、あの子にひどいことをしたんだ。もう償うしかないだろ。愛梨は妊娠貧血でな、確かお前と血液型が同じだったろう。輸血してやってくれ」

一瞬、思考が止まった。信じられない思いで、目の前の男を見上げる。

「俊哉……この有様で、あの子に輸血しろって?」

「腕の怪我だけだろう。輸血くらい、何ともないはずだ」

そう言って、俊哉は強引に私を引っ張っていった。

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