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第5話

Auteur: 江グーテイ
弾幕と一緒になって私を敵視している周田の顔には、抑えきれない喜びがにじみ出ていた。

彼は周田家の家族企業で小さなマネージャーとして働くのが嫌で、新しい会社を立ち上げたばかりだった。現在、その知名度を上げるために奮闘している最中だった。

会社の公式アカウントを使ってのライブ配信は、ちょうど良いタイミングだった。私を踏み台にして、自分の名前を売り込むことができた。

アシスタントから送られてきたメッセージを見ると、会社の株価が着実に上昇していることが示されていた。それを確認した周田の口元には、秘められた笑みが浮かんでいた。

彼はこの戦いに勝ったと思い込み、調子に乗ったようだ。だからこそ、彼を引きずり下ろす絶好のタイミングだった。

私はまず電話を一本かけ、その後、周田のライブ配信に六百円を課金して目立つコメントを投稿した。

ちょうど彼がそれを目にするくらいの金額だ。

「私のことを気にする前に、自分のことに気をつけたほうがいいんじゃない?」

ライブ配信で私が現れた途端、無数のアカウントが私のDMやコメント欄に突撃してきた。

「貴族面!」とか「下賤な女!」と罵詈雑言が飛び交った。

私はただ笑みを浮かべて見ていた。十分ほど経ったとき、周田の背後のドアがノックされた。警察の制服を着た数人が現れ、証明書を掲示した。「周田崇さんですね。過去の商業活動において不正競争行為があったとの通報を受けました。捜査に協力していただくため、警察署までご同行願います。」

ライブ配信は開始からたった三十分で一気に終了した。数百万もの視聴者が見守る中、周田は警察に連行された。

本当に商売をやる人は、不正行為には手を出さない。たとえ裏で分かっているとしても、誰も周田のように愚かではなかった。彼は和泉家の名前を利用して、一般企業を脅し、競争市場から追い出していた。

彼は婚約も私も見下しているでしょう?

どうして和泉家の名を利用して詐欺しているのだろう?

こういうことは、通報するだけで確実に調査が入った。

ライブ配信は強制的に終了し、ネットユーザーたちの話題も私から周田に移っていった。

騒ぎが収まったので、私はタブレットを閉じて立ち上がった。

周田が捕まったことで、朝霧は白を釣り続けるために、何度も助けを求めるわけにはいかなくなるだろう。次に厄介ごとに巻き込まれるのは瑞に違い
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