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第652話

Author: ミス・シャドー
ガイ・ハロルドは一秒前まで隣の少年と笑い合っていたが、次の瞬間旭の姿を見るや否や、その皺に刻まれた顔は急激に冷え込んだ。

彼は冷たく鼻を鳴らし、豊かな髭を蓄えた顔に不快感を露わにし、まるで旭が見えなかったかのように、そっぽを向いて別の方向へ立ち去ろうとした。

「そこの方」

風歌は微笑み、流暢なオウヒ語で彼を呼び止めた。

「どうして私たちを見た途端に行ってしまわれるのですか?」

旭も本来は見て見ぬふりをするつもりだったが、風歌に指摘されてしまったため、仕方なく進み出て、ガイ・ハロルドに挨拶をした。

そして、風歌に小声で紹介した。

「風歌、こちらはガイ公爵、後ろにいるのは公爵の息子、ガイ・シーザーだ」

「なるほど」

風歌は旭の礼儀に倣い、二人に軽くお辞儀をした。

「公爵様、シーザー坊ちゃま、ごきげんよう」

彼女が言い終わるや否や、ガイ・シーザーは嬉しそうに笑った。

「お嬢さん、お辞儀の仕方が間違っていますよ。我がオウヒ国では、女性と男性の礼儀は違うんです」

風歌はよくわからないという風に隣の旭を一瞥し、愛らしく微笑んだ。

「そうでしたか。初めて来たから、こっちの
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