「400万振り込め。もっといい車椅子に買い替える」樹理は眉をひそめた。「その車椅子、買ったばかりじゃない。どうせ車椅子じゃなくて、別のことに使うつもりでしょう」図星を突かれ、祐介は激昂した。「くだらないこと言うな!出すのか出さないのか、それだけ言え。400万出せば、しばらくはお前に絡まない。それでいいだろ?」受話器越しの声を聞きながら、樹理はスマホを強く握りしめ、後悔と自責の念で胸がいっぱいになった。誰にも分からない。彼女がどれほど後悔しているか。あの日、外に出なければよかった。あの車に乗らなければよかった。いっそ、死んだのが自分だったらよかった。そうすれば、少なくとも解放されただ
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