《(改訂版)夜勤族の妄想物語》全部章節:第 721 章 - 第 730 章

742 章節

7. 「異世界ほのぼの日記3」219

-219 夜勤明けの人物が握る重要な情報(?)- ハイラの案内で転生者達は一旦義弘のいた牢獄を離れて所長室から程近い所内の事務室へと向かった、事務室と言っても監視カメラの映像の確認等を行う事がメインなので至ってシンプルな作りとなっていた。後は牢獄を中心に各部屋の鍵が厳重に管理されている位の様だが大抵この部屋で仕事をしている所員は面会者の受け入れやモニターとのにらめっこをしている事が多いのでこれ位で十分なのだと言う、強いて言うなら水分補給の為の冷蔵庫がちょこんと置かれている様だ(ハイラは個人的に自分が淹れた紅茶を飲んで欲しい様なので納得いってないみたいだが)。 全員が事務室に到着した頃、時刻は午前11:30になろうとしていた。ただその部屋に入った時、所長はある異変に気付いたのでそこにいた係員に声をかけてみる事にした。ハイラ「おはようございます、かなり眠そうですが昨日は遅かったんですか?」係員「ああ所長、おはようございます。自分は今日夜勤だったんで本当はもう帰れるんですが交代するはずだった早番の奴がなかなか来ないので引継ぎが出来ないので仕方なくここにいるんですよ。」ハイラ「そうでしたか、確か出勤は22:00からでしたよね?それからずっとですか?」係員「そうですね、一応1時間の休憩を挟みましたのでもうかれこれ残業が4時間以上になろうとしている所です。」ハイラ「確か夜勤は2名で行っていたはずですけどもうお一方はどうされたんですか?」係員「用事があるとかで先に帰りました、定時での上がりだったと思います。」ハイラ「分かりました、今日はもう良いですので上がって下さい。お体は大丈夫ですか?」係員「お心遣いありがとうございます。問題ありませんよ、次の出勤は明後日の遅番なので今夜はゆっくり寝れそうですから。ただ・・・、ここはどうされるんです?遅番の奴が来るまで誰もいない状態ですが。」ハイラ「私が代わりに見ておきますからご心配なく。あ、そうだ・・・。」 何かを思い出したかのように制服のポケットをごそごそし始めた所長、それを見て何か嫌な書類でも渡されるのかと思った係員は少し表情が硬くなっていた。まぁ、俺からすれば他にも理由があったと思うのだが。ハイラ「どうしたんですか、ただこれをお渡ししようと思っただけですよ。」 ハイラのポケットから出て来た物を見て係員は硬く
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7. 「異世界ほのぼの日記3」220

-220 社長と副社長の視点- 以前設置されていた監視カメラの映像を眺めていた副社長はずっと親指の先を軽く噛んでいた、どうやら本人が先程から言っていた「嫌な予感」が本当に当たってしまった様だ。光明「義弘め・・・、ずっと同じ映像が流れる様に監視カメラをいじくってやがったか。」 妻が気付いた通りに画面の中にいた義弘が動かずにいた事も根拠として言えるのだが光明は別の視点からの根拠を見つけていた、一見単純な物だと思われるが久々に見た義弘の姿に震えが止まらなくなっていたので気付かなかった様だ。大企業の社長と言ってもやはり人間、小さな見落としも十分にあり得る。結愛「死んだ様にずっと動いてないから俺も「まさか」と思っていたが光明もそう思うか?」光明「ああ、それに端に映っている窓を見てくれるか?」結愛「窓だって?!」 結愛達は光明が指差した方向へと目線を動かした、それから数秒後・・・。守「ん?!そ・・・、そうか!!」 1人で何かに気付いた守の袖をぐっと掴みながら訳が分からなくなっている好美はせがむ様に彼氏が気付いた事を聞き出す事にした。好美「何、何が「そうか!!」なの?」守「ほら、映像に映っている時間帯表示を照らし合わせながら端に映る窓を見てみろよ。」 恋人に言われた通りにする好美・・・、右下に表示されている時間帯表示は午後8時を示していたが窓の景色は変わらず牢獄全体も昼間の様に明るいままだった。好美「あれ?このカメラって時間帯表示が壊れているのかな、ずっと昼間みたい。」光明「そうなんだ、早送りだが正確に映っている時間帯表示はちゃんと動いているのにも関わらずずっと牢獄の中には日光が差し込んでいるんだ、この事から義弘がずっと同じ映像が録画されていく様にカメラ自体をいじくったという事が分かるんだよ。」 光明の推理を聞いて結愛は少し違和感を感じていた、本当は嫌だったが元の世界にいた頃の父親の姿を少し思い出していた。結愛「でもよ・・・、光明には悪いけど何となくそうとは思えないんだよ。」光明「あくまで推理というか推測だから構わないよ、それよりどういう事か教えてくれないか?」結愛「光明じゃあるまいし、義弘の奴がカメラをいじれると思えないんだが。」 基本的に機械のセッティング等は黒服達を中心とした周囲の人間に任せっきりだったので機械に改造を施せるほどの技術
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7. 「異世界ほのぼの日記3」221

-221 中身- 転生者達は訳が分からなくなっていた、「金庫がいじけて出て来なくなる」とはどういう事なのか。確かに「何でもありの世界」ではあるが先程ハイラが自らの手で金庫を取り出していた場面をそこにいた全員が目視していたので副所長の言葉が不審に思えて仕方が無かった、しかし転生者達の疑問はすぐに解決された。女性「何よ、開けるか開けないかハッキリしなさいよ。」ハイラ「ごめんなさい、もうすぐ開けるから許して頂けませんか?」女性「あんた前もそう言ってなかなか開けなかったじゃ無いの、もう帰りたいんだけど早くしてくれる?」ハイラ「分かりましたから、もう少しだけお待ち頂けませんか?」 これがデジャヴという奴だろうか、恋人達は以前にもこんな事を経験した気がした。好美「嘘でしょ、この世界って・・・。」守「金庫も喋るってのか?」 守達の会話が耳に入ったのか、女性の声がより一層イラついていた気がした。女性「何よあんた達、金庫が意志を持っちゃいけないっての?それに初対面なのに挨拶もない訳?礼儀がなっていないのかしら?」 正直言ってこちら側サイドもイラっとしてきたが今は言い争いなどしたくはない、一旦深呼吸をして心を落ち着かせた恋人達は改まった様に金庫に向かって挨拶をする事に。守「お初にお目に掛かります、俺は宝田 守です。こっちは彼女の好美、俺達貝塚義弘の事件の事でここに来てまして。」好美「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」金庫「ふふふ、分かったら良いのよ。意外に素直な子達じゃ無いの、まさかこんな所でいちゃつく恋人達がいるとは思わなかったけど私はそういうの好きよ。改めて私は金庫のコイム、偉そうな事言ってごめんなさいね。」 金庫自体は未だに壁側を見ているみたいだがこちらに笑いかけてくれている気がした好美、一先ず気になる質問を副所長にぶつけてみる事に。好美「でもどうして金庫が意志を持っているんですか?」ムクル「セキュリティ対策ですよ、いざとなった時に自分で逃げ回って貰えたらと思った所長が魔法でこうしたみたいです。」 何となく強力な魔力を持つアーク・エルフが考えそうなアイデアだ、特に可愛い物が好きそうなハイラの性格だったら尚更だなとそこにいた全員が思っていた。 そんな中、金庫(改めコイム)から鍵が開いた音がした。ハイラ自身が機械音痴だからかは分からないが苦戦し
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7. 「異世界ほのぼの日記3」222

-222 義弘の協力者- 大企業の社長とバルファイ王国警察の警部はとんでもない位の禍々しさを誇る魔力にかなりビビっていた、ただこの世界でこれ程の魔力を持つ人物など1人も思いつかないので致し方無い様に思われたが強制収容所の所長は至って冷静だった。ハイラ「やはりお2人も感じますか、私も200年生きていますがこれほど強大な魔力は初めてですよ。」リンガルス「しょちょ・・・、いやハイラさん。これってもしかして・・・。ハイラ「はい、多分警部さんが思った通りだと私も思うんですよ。」結愛「ハイラさん、一応お伺い致しますけど幻獣について詳しく書いてある資料なんて無いですよね?」 すぐ傍にいた守達は正直言って訳が分からなくなっていた、どうして結愛は「幻獣」などという言葉を口にしたのだろうか。結愛「あんたな、作者なのに分かってねぇのかよ。この魔力はどう考えても「あれ」だろうがよ。」 いやいや、俺はその場にいる訳じゃ無い上にあんたの様に強大な魔力を持っている訳じゃ無いからどうも言えないだろうがよ。と言うか今の状況を把握しきっているのはアーク・エルフのハイラとネクロマンサーのあんただけなんだから皆に分かる様に説明してやれよ。結愛「あんたがそう言うなら仕方ないな・・・、好美はこの監視カメラにこめられた魔力が何か分かるか?」好美「いや結愛やリンガルス警部が持ってる魔力よりは強大なのは分かるけどそれ以外は・・・。」守「でも物凄くどす黒い何かを感じる気がするんだけど。」結愛「うん、そこまで分かっていたら十分だ。言っておくがここにいる光明も分かっていないんだからな。」 最後の(余計な?)一言にムッとしながら反応した光明、流石に結愛の夫としてただの転生者のままでいる訳にはいかないと思っていた事があったらしい。光明「おい結愛、いくらお前が言ったからって今の言葉は聞き逃しが出来ないぞ。訂正しろ。」結愛「どうして訂正しろってんだよ、事実だろうがよ。」光明「これを見てもそんな台詞が吐けるのかよ。」 光明は懐から自分の冒険者カードを取り出して結愛に押し付けた、結愛はおずおずとしながら旦那にが出して来たカードをじっくりと見てみた。結愛「えっと・・・、どれどれ・・・。おい光明、お前どうなってんだよ!!いつの間にバニティになんてなってんだよ!!」光明「実はリンガルス警部に修業を付
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7. 「異世界ほのぼの日記3」223

-223 「龍」は敵だけでは無い- 数分後、所長が駆け足で自室から取って来た魔獣図鑑をじっくりと眺めた好美はこの世界に来てから未だに会った事の無い強大な魔獣の存在に開いた口が塞がらない思いでいた。自分なんかよりもはるか昔(?)にこっちの世界へと転生してきた光や渚からもこう言った話を聞いた事が無かったからだ、確かに好美自身がこの3国のみの世界から外に出た事は無い事は確かだがやはり「論より証拠」と言わんばかりで未だに存在を認めたくはないという気持ちが無かったと言えば嘘になる。好美「えっと・・・、黒龍(ブラックドラゴン)の上位種で混沌と女性の象徴されると同時に女性として描写される事が多い。ただし、ネフェテルサ、バルファイ、そしてダンラルタの3国でその姿を目にした事がある者はいなかったという・・・、ですって。」 図鑑に書いてあった通りの言葉をじっくりと読み込んだ好美の横からそこにいた全員にとって聞き覚えの無い女性の声がした、と言っても俺個人とすれば前回より久々の登場だから少し歳を取って成長したので仕方ないかと言う気持ちでもあったが。女性「確かにブラックドラゴン自体がこの世界に出現するのは何百年ぶりだって言われています、正直私も大切な友達を勘違いしてしまったという経験をしてしまいましたので。」好美「その声は・・・。」 全員が声のした事務室の入り口の方向へと振り向くとまるで結愛の様なパンツスーツの女性が立っていた、ただ少し長めの金髪で社長とは少し雰囲気が違う様に思われた。ハイラ「あの・・・、誠に失礼ですが私自身が何もお伺いしていませんのでお名前を頂戴しても宜しいでしょうか。」女性「これは所長さん、申し訳ありません。こちらのギルドカードで宜しければご覧いただけますか?」 ハイラは女性から手渡されたギルドカードを見て驚きを隠せずにいた、まさか自らの人生の上で目の前にいる「貴重な人物」に会う事が出来るとは思わなかったからだ。ハイラ「「上級古龍使い(エンシェント・ドラゴンマスター)」、貴女本当なんですか?!」女性「本当ですよ、ギルドカードは偽装のしようがないので。」 女性はずっと冷静を保っていた、嘘をついている訳ではないので勿論の事だろうか。そんな中で好美はハイラの持っていたギルドカードを改めて見てみた、そう言えばネフェテルサ王国にいる知り合いからこんな話を聞
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7. 「異世界ほのぼの日記3」224

-224 性格と見た目- 好美達はこの情景に見慣れていた為に平気な顔をしてはいたのだが強制収容所側の者達は驚きを隠せずにいた。特にハイラに至っては長年生きていたにも関わらず、空から女性が降り立つとは思わなかったので開いた口が塞がらない状態でいた。ハイラ「こんな事があり得るんですか、205年は生きていますがこんな事初めてですよ。」 本来人里離れたダンラルタ王国の山奥にある小さな村で農業をしながらゆったりと過ごしていたエルフ達にとってこちら側で起こる事は初めての事が少なく無かった様だ、特に「空を飛ぶ女性」の存在に至っては全く持って聞いた事も無かったのでびっくりしても仕方が無い。好美「えっと・・・、「一柱の神」については聞いた事がありますか?」ハイラ「確か幼少の頃ですが祖父から寝る前の昔話の様にほんの少しだけ聞かされた記憶があります、でも正直言って半信半疑だった上にここでの仕事が忙しすぎて他の事に目を向ける事が出来ていなかったんですよ。あの・・・、それがどうしたんです?」好美「あのですね・・・、今私達の目の前にいるこちらのお方が・・・。」 頭を掻きながら答えようとする好美の言葉を遮ったのは話題に上がっている例の女性だった、正直今の雰囲気で誰がいるのかの察しがついていたのではないかと思われたが。女性「何だよ・・・、俺って有名人じゃないかっててっきり思っていたのに違うのか?」好美「有名人って・・・、貴女の事を記載している本には今と違って古龍姿での写真しか載っていないので仕方が無いですよ。」 好美の言葉に自分の耳を疑うハイラ、形からして多人種より聴力に関しては勝ると思っていたのだが?ハイラ「あの好美さん・・・、今「古龍」って仰いました?」好美「はい、確かに言いましたけど。」女性「何だよ、回りくどい事しないで俺の事をはっきりと紹介しろってんだよ。」好美「恐れ入りますが原因を作ったのはクォーツ神様かと、見慣れていない方々の前にそのお姿で出てきたから驚かれても仕方が無いですって。」クォーツ「仕方ねぇだろ、直したばかりの城門を壊す訳にもいかないだろうがよ。」 登場するタイミングを伺っていた為に強制収容所での一部始終を見ていたらしく、転生者達がやっとの思いで城門を直した事を知っていた様だ。というか状況を知っているんだったら早く出て来いっての。クォーツ「
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7. 「異世界ほのぼの日記3」225

-225 決して無視できない事、そして無視しない事- 転生者達は何も言わないでいた様だが「いつの間に地上へと降りて来たんだ」とツッコマさんばかりのタイミングで平然と現れた古龍によってある1人の存在が蔑ろになってしまっていたのは気のせいだろうが、正直俺は可愛そうだなと思っていたがそろそろ皆少しは声かけてやっても良いんじゃないのか?好美「えっ・・・?クォーツ神様以外に誰か来たっけ?」 おい好美!!今の発言は下手すれば国際問題になりかねないぞ!!さっきからそこにネフェテルサ王国の王女様がいるというのに無視はまずくないのか?クォーツ「あらよく見たらマジじゃねぇか、お前見ない内に大人になったな。」ペプリ「お姉ちゃん・・・、私だって一緒の会社で就職面接を受けてたのに気づかなかった訳?」 友人にも今の今まで存在を忘れられていた事に気付いたペプリ王女は少し泣きそうな顔していた、流石にこれはまずいと思うけど・・・。クォーツ「ああ・・・、そう言えばいたな(完全に棒読み)。」 やめてやれ!!今のあんたの行動がペプリにとって一番可哀想な気がするから頼む、やめてやってくれ!! もう・・・、王女様が本気で泣き出す前に話を進めて行くぞ!!守「そうだよ、今は下らない罵り合いはやめておこうよ。」 下らない話はしていたと思われるが罵り合いをしたつもりは決してない、しかし今それ所では無い事が目に見えているのでこれ以上いじるのはやめておこう。好美「いい加減話を戻しますけど、王女様もクォーツ神様もこのカメラを見て何か感じる事はありますか?」 先程から結構な時間が経過したと思われるが相も変わらずカメラからは禍々しい魔力が放たれていた、まぁ時間が経つにつれて魔力が弱まるとは思えないが。クォーツ「感じて心地が良い魔力では無いけど何か引っかかるんだよな・・・、何となく身に覚えがあると言うか・・・。」ペプリ「何?お姉ちゃんの昔の話?」クォーツ「そうだな・・・、確か俺がまだガキの頃だったから460歳位の時だったと思うんだけど。」ハイラ「ハハハ・・・、幼少の頃でも今の私より年上なんですね。」 比較する対象が何となくおかしいと思うが今はそっとしておこう、こう言っては何だが一般的な(?)エルフと神と称される龍(ドラゴン)とでは感覚すら全く別物だという事が一目瞭然だ。クォーツ「まぁそんな
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7. 「異世界ほのぼの日記3」226

-226 まさかの龍(ひと)- 空いた口が塞がらな転生者達を横目に「一柱の神」と称される古龍(いや女性)は懐からスマホを取り出して何処かへと連絡を始めた、やはりクォーツにとって父親が作り替えた世界は色々と便利な物になったのだと推測される。クォーツ「もしもし?今大丈夫か?何だよ、いつもの「あの時間からは随分離れている」って?緊急事態なんだからお前だって協力してくれても良いじゃないかよ、偶にはそっちの方から顔を見せてやってくれても良だろうが。」 ゆっくりとため息をつきながら電話を切ってスマホを懐に入れなおす女神を見逃さなかった好美が一言、ただそう言った事は聞かない事が良いと思うんだが?好美「あの・・・、何処にお電話をしていたんですか?」 確かに気にならないと言えば嘘になるが、正直言って女神にその様な事を聞いて良いのかは分からない。クォーツ「ちょっと待ちなよ、もうすぐ来ると思うから分かると思うんだけど・・・。」 古龍は頬を掻きながら好美の質問へとそれなりに答える様にしていたらしい、しかし何となく裏がありそうな言い方に思えるのは俺だけなのか?クォーツ「あんたは気にしすぎなんだよ、だから話が全然進まないんだろ?」 でもよ、二重に気になっちまうだろうがよ。さっきあんたが言っていた「近くに住んでいた妹」と「偶にはそっちの方から顔を見せろ」っていう言葉の意味がさ。クォーツ「何だ・・・、全部聞こえていたのかよ。だったら仕方ねぇな、もうすぐ本人が来ると思うからちょっと待ってろ。」 暫くすると修理されたばかりである城門の向こうから全体に炎を纏った龍が現れた、その姿はどう考えても2人にとって知り合いにしか思えなかったので好美とクォーツは焦りの表情を見せなかった。好美に至っては見慣れた姿だからだろうと推測できたがクォーツに至っては何となく理解に苦しんだ気がした。 そんな中、古龍の呼びかけに応じた(?)上級火龍が女性の姿へと『人化』してその場に降り立った。どうやらクォーツと違って状況を知らなかったが故に服を着替えている余裕は無かった様だ(と言ってもここにいる龍達は『人化』していなかったら基本的に全裸なのだが)、どこからどう見ても部屋着と思われる半袖短パン姿。女性「急に呼び出さないで下さいよ、折角の休日をゆったりと過ごしていたのに。」クォーツ「まぁまぁそんなに怒るな
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7. 「異世界ほのぼの日記3」227

-227 本来の「次女」- 一刻の猶予も許されない事態となっているはずなのに全くもって捜査を進めようとしない転生者達、確かに数々の新キャラクター達の登場や新事実の発覚などで脱線が多かったがそろそろ本気で話を進めて行きたいんだが大丈夫なのだろうか。良いんだよな、え?結愛「お前な、神々の御前で何喧嘩腰になってんだよ。それに気になる事がまだあるだろうが。」 いや、そうこうしている内に義弘の行方がより一層分からなくなってしまうが大丈夫なのかよ。好美「これからちゃんとしていくから良いじゃ無いのよ、それに私達は警察の人間じゃないんだから別に良いでしょ。」リンガルス「すみません、一応私警察の人間なんですけど・・・。」 またまた存在を忘れられていた可能性が浮上していたリンガルス警部を横目に結愛は少し引っ掛かっていた事を聞いてみる事に、出来れば事件に関係している事を聞いて欲しいと願いたいのだが。結愛「クォーツ神様、少しよろしいでしょうか?」 流石に神様にはいつもの口調で話しかけはしない様だ、そこは立派な社長(いや大人)と言った所か。クォーツ「良いぜ、俺で良かったら何でも聞けよ。」 こんな事言いたくないけど神様って軽ぅ・・・。結愛「先程「腹違いの妹」と仰っていましたがどう言う事なのでしょうか。」 社長の問いかけに少し答えづらそうに頭を掻く「一柱の神」。クォーツ「うーん・・・、悩むほどの事じゃないんだが他の神々や下界の民達への示しがつかないから言わない様にしていたんだけど実は俺達の親父のギャンブル癖は今に始まった事じゃ無かったんだがまだマシになった方なんだよ。」 確かに気づけば競艇場やらパチンコ屋に行っている様に思える「全知全能の神」、和やかでゆったりとした生活を送っているのは良いが本当に神がそんなんで良いのかと思ってしまう。好美「確かにこの前もパチンコで負けたって言ってましたよね、と言うか今更なんですけど天界にパチンコ屋ってあるんですね。」クォーツ「実はな、親父がこの世界を転生者に合わせて色々と作り替えた時に天界にギャンブル場を造りまくったらしいんだよ。前からちょこちょこと地球(いや日本)を散策して気に入った物をこっちの世界にもと思って天界と下界の両方に施設を自分勝手に作ったって聞いたぜ、ただそれが意外と両方の世界の住民達にウケたみたいだから俺も反対で
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7. 「異世界ほのぼの日記3」228

-228 夜勤時にやってた「儀式」の下らない理由- またもや放っておけない一言が飛び出したが何となく事件の解決が遠のきそうなので今は触れるべきではないと個人的に思ってしまったけどきっとこいつらは聞くんだろうなと密かにため息をつく俺、もう良いから適当にやってくれや。好美「嫌々でやってた・・・、んですか?エリュー・・・、神様。」エリュー「止めてくれよ、他人行儀にされるのは堅苦しくて嫌いなんだよ。お願いだから今まで通りエリューって呼んでくれよ。」 堅苦しいのが苦手と言う性格まで結愛に似てやがる、これは何かの暗示なのだろうか。好美「じゃあエリュー、いつもの「あれ」って嫌々でやってたの?」エリュー「そりゃあそうさ、ただただ腹ペコになった実の姉を呼び出すのに何であんなに大袈裟な事をしなきゃいけないんだよ。そもそも好美もおかしいと思わないのか?お供え物が「一晩置いたカレー」だぞ、もう馬鹿馬鹿しくて仕方が無ぇわ。」 エリューが飽きれていたのは「儀式」の事だと俺も含めてそこにいた全員が分かっていたのだが、別の解釈をしてしまっていたのが約1名。おっと・・・、約1柱。クォーツ「お前な、光さんが作った「一晩置いたカレー」を馬鹿にしてんじゃねぇ!!俺はあれ以上に美味い物を食った事がねぇ、約3000年生きてきたが一度もだ!!」 かの有名な「一柱の神」の口から出た一言に唖然とする一同、正直今まで何を食ってきたのかを聞きたかったが今はやめておいた方が賢明か。エリュー「じゃあ今まで何を食って来たんだよ、答えによっては「一柱の神」という言葉に傷が付いちまうぞ!!」 あ、妹さんが聞いてくれたわ。何か・・・、あざっす。クォーツ「仕方がねぇだろ、母ちゃんの料理がくそ不味かったんだからよ!!一番マシな料理(?)がマヨネーズをかけた茹でアスパラガスだぞ、思い出すだけで恥ずかしくなっちまうわ!!」 そう言えば以前、トゥーチがハヤシライスに惚れていた様なそうでなかった様な・・・。まさかその様な原因があったなんて、人間界では偶に聞く話だが天界でもあり得るんだな。クォーツ「てめぇ食った事があんのかよ、食った事があるってのかよ!!」エリュー「あるよ、王城での夜勤の時に何回も食わせて貰ったよ!!確かに美味いよ、それは認めるさ!!ただ1週間に一度の楽しみに協力させられる俺の身にもなってくれ!!
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