回想入りまーす!3・3!2・2!1・1!0! 私、藺月芽衣が由良さんという天才を見つけたのは本当にたまたまだ。たまたま流れてきた一枚のイラスト。それは今ほどのクオリティではないものの十分上手いと称賛されるようなイラスト。でも、ことSNSという数多のイラストレーターが存在する場所では有り触れたもの。話題になるほど……所謂神絵と言われる程のものではなかったと記憶している。だが、そのイラストに添えられた文言が私のスクロールする手を止めた。「初めてマウスでお絵描きしました!まだイラスト始めたてで慣れてないので線がぎこちないですが、いつかちゃんとした機材で描いてみたいです!ペイントソフトの機能も頑張って勉強します!」 私は意味がわからなかった。これがイラスト初心者の描いた絵だというのかと。いや、もちろんイラスト始めたてというのは目を引くためについた嘘である可能性もある。いや、その可能性の方が高いだろう。でも…… 私にはその言葉本当なのだと理解できた。 理屈じゃない。 彼女の先を見てみたいと思った。 彼女は今後どんなイラストを描くのだろうと。 ならばやることは一つだろう。さっそく彼女のフォローをしてコンタクトをとってみた。始めたてという彼女の言葉が本当なら急に連絡がくれば驚かせてしまうだろうし、詐欺メールを疑うだろう。だから、慎重に。そして少しずつ、少しずつ彼女の心を解きほぐしていく。 そして最後の一言「由良さん、依頼をさせてください。」
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