きらびやかな宝石やドレスで彩られた会場の中でも、浩二の妻の田中薫(たなか かおる)だけが、ひときわ異なる気品を放っていた。凛はここに来る前、浩二と薫は生まれる前から、もうすでに結婚が決められていた、と聞いた。薫は若くして学業をやめ、働きに出て浩二の学費を支え、大学を卒業するまでずっとそばにいた。浩二がまだ何も持たず、ただ志だけを胸に抱いていたころ、彼女は迷うことなく彼のもとへ嫁いだのだ。そして、浩二も薫のひたむきな愛情に応えるように、成功を収めても変わらずに愛情を注ぎ続けている。しかし、ここまで来る道のりは長く、薫は多くのものを犠牲にしてきた。そのため、最終学歴は中学だという。だから
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