あくまで花を咲かせるのは神の役目だが、桜月夜の守人は大量の質の良い桜蜜を分泌できるよう乙女を淫らに仕立てる任務がある。 裏緋寒は神のため生贄となるか、愛玩花嫁として調教を受けたうえで捧げられるかを選ぶことができるが、至高神は桜月夜の守人に極力裏緋寒が死なせないよう命じているため、神殿内での裏緋寒は神の花嫁として扱われることが強制されていた。 ルヤンペアッテの集落で生まれ育った水兎は湖に眠る竜神の花嫁として裏緋寒の乙女という称号を神殿から与えられたが、花嫁がどのような役目を負っているかまでは知る由もなかった。自分が持っている特殊な”桜蜜”で眠れる竜神を起こすのだという説明も不明瞭だった。だから神殿で身体検査と称した淫らな行為に困惑している。「ひぅ、っあぁん」 「桜蜜を分泌させるには快楽に溺れさせるのが手っ取り早い。ふれられるだけで感じて達して垂れ流せるくらい淫らになるのが望ましいが、生娘にそれを求めるのは酷だな」 「ゃあっ!」 「甘い涙だな。照吏の薬の効果が出てきたか」 ぬるぬるとした琥珀色の液体を胸元に垂らされ、清雅のおおきな掌で刷り込ませるように愛撫を繰り返された水兎は感じたことのない官能の波をちいさな身体で受け止めていた。清雅の慰撫するような手つきは乳房を揉みしだき、赤く色づいた乳首を指で捏ねまわす。胸元への執拗な愛撫に、下半身が疼きだす。熱くて気持ちよくてわけがわからない。生理的な涙も零れて水兎は喘ぎ声をあげながらビクビクと身体を震わせる。 神殿の一室で媚薬を盛られて身体を弄ばれている背徳的な状況下で、水兎は与えられた快楽に酔い痴れていく。「それ、だめぇぇ」 「いい、んだろ。桜蜜の香りが一気に拡がったぞ。このまま胸で達してみろ」 「達……する?」 「ああ。神の手でおんなにされる前に、俺の手で極上の桜蜜を吐き出すんだ」 「あっ、ぅう――ッ!」 清雅の指先が水兎の媚薬に濡れた乳首を捻る。母乳が出たわけでもないのに、ぢゅん、と何かが産まれたような感覚に陥って水兎は意識を飛ばす。 むせ返る甘い香りを放出しながらくたりと身体からちからが抜けた水兎を抱き留め
Terakhir Diperbarui : 2025-07-17 Baca selengkapnya