บททั้งหมดของ 婚約破棄された私に五人の兄が求婚してきます! 〜愛してはいけない確率は五分の一〜: บทที่ 21 - บทที่ 23

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私の居場所-3

(そうして人々は自然の力の下に繁栄した。日々の糧を喜びとし日常を営んだ……) 本を閉じて、ふう、とテイワズは息を吐く。 あれからフォルティに教えてもらい、本をスラスラ読むことができた。 頻出するその言葉に、フォルティが首を傾げていた。「火、水、大地……それぞれの魔術の要素、力のことをまとめて自然の力と読んでるんでしょうか?」 自然の力。すべてを統べる力。「自然の力ですべてを治め……って、ことはまさか、三大要素をすべて持っているっていうことですかね……?」 ううむ、と唸ったフォルティはテイワズよりも深く思案しているようだった。「自然の力を持つ王が統治する世は太平な世として栄えていった……と、ふーむ」 こっちの方がわかりやすいですね、とフォルティが叩いたのは赤髪の男性に勧められた方の本だった。「しかし、なんで建国にまつわる古代の話や魔術の創生の本なんて読んでるんです?」「ちょ、ちょっと興味があって……」「ふうん。そうなんですか」 テイワズの言葉に、フォルティは引っかかった様子もなく頷いた。「あの一緒に観に行った劇もそうでしたが、やっぱりこういった不作の年はみんな明るい夢のある話が読みたくなるんですね」 ──そう、治安のよかったこの街で、しばしば物盗りが起こるようになったのはひとえに不作のせいだった。 天候不順による不作。人々はそれを王のせいにした。 領主が魔術を使うことにより、大雨時にも災害を防ぎ、害虫の発生も延焼させ対策し、地崩れも塞ぐことができるが──全ての作物を守れるには至らない。 日照りや豪雨は防げない。 大地の力は枯れた草木を甦らせるには至らない。 周りに天才と呼ばれ魔術の能力の高いルフトクスの大地の力でさえ、花一輪咲かせるのが精一杯。本来草木の成長までは操ることができない。 同じ大地の魔術を使うエイルでさえ、それをできない。とはいえエイルは地を揺らし割ることができ──破壊力という面では兄弟一番であった。「一人で複数の魔術要素を持つとか、第四の元素があったとか……」 フォルティは読んだ本を撫で、観た劇を思い出し、テイワズに呟いた。「人は夢を見るのが好きですね」 フォルティとの会話はそれで終わり、戻ってきた兄たちと食事をして寝支度を整え、そして寝室で一人で過ごす今に至る。 そうだ、夢みたいなできごとだった。目
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私の居場所-4

「ティー。今日も図書館行くのー?」 ふわ、とあくびをしたルフトクスに釣られそうだった。うん、と頷くとロタが眼鏡を押し上げた。「図書館ですか。いいですね」「僕も行きましょうか?」 フォルティがテイワズに聞くと「あー、抜け駆けー」とルフトクスが指差して、下の兄二人の会話が始まる。 それを横目にロタがテイワズに紅茶のおかわりを淹れる。「図書館であれば女性一人でも安心ですしね、変な輩もいないしいいでしょう」 そうですね、とテイワズが頷いたところで、眠そうな顔をしたヘルフィが入ってきた。「おー……」 後ろ手で髪をかくヘルフィに四人はそれぞれ朝の挨拶をする。「ヘルフィ、早く支度してください」 ロタが紅茶を渡して言うと、おう、と返事を一つ。それから砂糖を入れながらテイワズに言った。「あんま出かけんじゃねぇぞ」「え? なにー、兄さんったら過保護ー」 からかったのはルフトクスだ。「一体どうしちゃったのー? 急にそんなこと言うなんて」「……別に急でもねぇだろ」 うっせぇなあ、と言わんばかりの顔に、はいはいとルフトクスが流した。 誰も飲めないほど甘ったるい紅茶を飲むヘルフィにテイワズは笑いかける。「大丈夫ですよ。図書館には親切な方しかいませんから」 今日、赤い髪の男性に会ったらお礼を言おう。 そう決めて、兄たちを見送って、テイワズは昨日借りた本を持って図書館に向かった。「やあ。昨日の本はどうだった?」 かけられた声に驚いて、危うく本を落としそうになった。「昨日の」 赤髪の男性だった。紫色の瞳を人が良さそうに細めて、相変わらず控えめだが質の良さそうな服を着ている。「ありがとうございました。おっしゃる通りでした」 テイワズは微笑みながら答える。「ああよかった」 丁寧な物腰と言葉遣いに、ある程度立場のある人なんだろうな、とテイワズは推測する。「珍しいね。魔術の古にまつわる本を読むなんて──外に出てみるものだ。同じ物好きに会えるなんてね」 物好きなんてひとまとめにされた。 言葉に引っかかるものがあるとはいえ余計なことは言うまい。テイワズは薄く笑う。「もし他にも気になった本があったら言ってよ。話ができると嬉しいんだ」「ありがとうございます」 言葉はそれだけに留めた。社交辞令だろうし、社交の付き合いは今は控えたい気分だ。 淑女
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私の居場所-5

*「ティーが襲われただあ!?」 家に着き、テイワズが話さなかった出来事を家族に伝えた御者の首をロタが掴んだ。「何やってたんだ!」「おいやめろ」 苦しい表情で謝る御者の首を掴むロタの肩を、ヘルフィが乱暴に抑えて離す。 その勢いに眼鏡が落ちて、ルフトクスが拾った。「んー、どうしてそうなったわけ?」 ルフトクスから受け取った眼鏡をロタがかけなおす後から、フォルティが現れる。「ええ。一体どうして……なんでそうなったか気になりますね」「あ、それは……」 テイワズの説明よりも、御者の申開きが先だと、兄四人は御者を問いただす。 銀。黒。茶。紫。四つの髪の色は並ぶと壮観だ。 赤。青。金。そして赤。三色の八つの瞳は強い光だろう。 突然のことだったと、御者は改めて状況を説明した。一通り聞いてから、ルフトクスが唸る。「うーん、どうしてティーが狙われたんだろうね」「世界一可愛いからに決まってるでしょう」 答えたのはフォルティだ。「それはまあ、そうなんだけど」 ルフトクスが頷いて。「あなたたち、ふざけないでください。──まあ、間違ってないですけどね」 ロタも諭しながら頷いた。「あはは……」 まあいつものことだ──今まで通りのことだと兄たちの様子に苦笑する。「物盗りでしょうか……いや、金品目的としてもティーは本しか持ってなかったわけでしょう?」「おれたちに恨みがあったとかー?」「無差別なのか、そうじゃないかすらわかりませんからね……」 ロタ、ルフトクス、フォルティが顔を合わせて唸り合う。「僕ががずっと傍についてるべきでしたね……」「おれとのーんびり過ごしてればよかったねぇ」「自分がいればそんなこと許しませんでした」 兄三人の吐く重たい息と言葉が重なった。(私の名前が呼ばれたと──言うべきなのか) その横で、テイワズはこっそりとヘルフィを見た。(なぜ知られたのかはわからないけれど──狙われたのは私……私の力。それ以外に理由がない) ヘルフィと目が合った。頷いたわけではないけれど、お互いわかり合ってることが、視線だけでわかった。(風の力が狙われたと思うのね) ヘルフィが三人に視線を戻した。「……とにかくだ、俺様たちの妹が狙われたのは間違いねぇ」 三男がヘルフィに視線を渡した。「今後もあるかもしれねぇ。……俺様がしばら
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