リョウが猛スピードで飛び級しまくった。留学先で博士号間近。「ハルカよかったな。向こうで資格取ればリョウが戻ってくる」「リョウってだれ?」コウキとコウタが聞く。「ハルカの旦那さんだ」と言うと、二人して凹んだ。失恋した気分なんだろうか?「超ラブラブ。アヤメ母さんと銀父さんみたいな感じだぞー」――親父…とどめを刺すな「しっかし博士号か、日本の大学だと大学何年生からのスタートになるんだ?」「さぁ?」――頼りない親父だなぁ。「通ってる大学次第じゃね?」「ハルカはリコンしないの?」またしても双子が聞く。「新婚さんが離れ離れになってるから、久々に会ったらあっつあつだろう」 親父は言う、そして双子は凹む。「帰ってきたらパーティーね~!ハルカちゃん、料理上達したのよ」――このパーティー好きが… リョウが帰ってきた。双子がべったりとハルカにくっついている。お構いなしに話が進んだ。「ハルカ、久しぶり。会いたかったよ」「私もよ」――おい、少しうちのバカップル夫婦が感染ってる…「コウキとコウタ、少し見ないうちに大きくなったね」「ハルカは渡さないからな」――生まれる前からリョウのものだよ…「さ、パーティーよ~‼今日はリョウ君が好きなものを作ろうと思って困っちゃったわ。だって、何が好きかわからないんだもん。いっそハルカちゃんを料理しようかと…」「それはやめてください‼」×2「結局恒例のローストチキンになっちゃった。懐かしの味かな?ハルカちゃん結構手伝ってくれたから味が違うかな?」――まずくなる方で味が変化していないといいが…「コウキとコウタももう普通に食べれるよな?」「ばかにするなよ。しょー」「せめて、兄貴と呼べ。お前ら何様だよ?もっと敬え」「敬う価値が見いだせないんだろうよ」――親父に言われると腹が立つ。「そういう親父は何て呼ばれてるんだ?」「…呼ばれたことない」――ああ、父の沽券もむなしいもんだ 問題のローストチキンの味。「リョウ君、どうかな?」――リョウに聞く?リョウは料理上手だぞ。しかも紳士だから、貶しはしないだろう「あー、もうちょっと塩味がある方が俺好みだな」「塩分摂りすぎるといけないんだよ」――そういう問題ではないのだよ、ハルカさん…味、薄かった。「ハルカー、ローストチキンの味薄いよー」――双子
Huling Na-update : 2025-06-15 Magbasa pa