All Chapters of ゲーム中にモニターに吸い込まれたら異世界を冒険するハメになった: Chapter 11 - Chapter 20

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青年は「戻ってきたやつはいない」という遺跡の塔を登る1

 遺跡の塔はその名の通り朽ちた外観の塔だった。 一階が四角でその上に円筒が伸びている外観だ。「これで案外内部はしっかりしてたりするんだよなぁ……」 レイトは念の為、塔の前のモンスターでもう1レベル上げてから塔に入ることにした。 こういう時は案外慎重な男だ。 レベルアップすると強くなった気がする。 そのついでに怪我が治るんだ。「不思議な現象よね」 塔に入ると意思に反して動くことができなくなる。 ちょっと焦るも、BGMが鳴っていないことに気づき成り行きを見守っていると、ゴゴゴというSEとともに入り口の扉が閉まる。「あー、なるほど。入ったら戻ることができない……と。そりゃあ、戻ってきたやつはいないわな」 新しいBGMが鳴り出し、金縛りが解ける。 一階はちょっとした迷路になっていて、バットとスコーピオンが徘徊している。「スコーピオンは毒攻撃だろ。初めての状態異常攻撃モンスターだな」 カバンの中には毒消し草と解毒薬が10ずつ入ってる。 毒消し草は毒攻撃に有効で、解毒薬は毒の他に麻痺にも効く。「っていうか、麻痺状態で薬なんか使えんの?」 思わず考えそうになったが、そういう世界なんだ、その程度の麻痺なんだということにする。 相変わらず主人公適性の高い男だ。 バットは弱い。 剣で殴ればdefenseモードでも一撃で倒せる。 スコーピオンの方はoffenseモードでも三回くらい殴りつけないと倒せない。 そのスコーピオンは通常攻撃と毒攻撃でモーションが違うことを早々に発見したことで、一階をクリアするまでの間に二回しか毒攻撃を食らわずにすんだ。 階段を上ると二階はそこそこ広い円形の室内で、壁で仕切られためんどくさい通路になっていた。「ゲームあるあるだよね。意味もなく動線が複雑。ただ次の階段に向かうだけなのに」 二階にはスコーピオンとコボルドが徘徊している。「飛んでるバットと
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青年は「戻ってきたやつはいない」という遺跡の塔を登る2

 強い分だけ経験値も溜まりやすいのか、この階でさらにレベルアップすることができた。 もっとも、経験値稼ぎに夢中になっていたせいで、さらに二回スコーピオンの毒にあたってしまったわけなのだけど。 三階は二階より狭く、ちょっとした障害物があるだけの空間で、コボルドとゴブリンがいた。「む。迷路の方がよかったな。これは一対多の戦闘を強いられる」 アルゴリズム的な反応のおかげで、そこそこ近付かなければこちらをタゲってこないことが救いだった。 テクニック的には一撃離脱を繰り返すことで、常に先制攻撃をして相手に攻撃させないようにすること。 けれどそれがなかなか難しい。 剣を振っている間は移動ができず、離脱距離を間違えて別のモンスターにタゲられることもちょいちょいあるのだ。 かなり苦戦を強いられて、フロアの敵全部倒すのに回復薬を二つ消費するハメになった。「もう一回回復するべきか否か?」 悩みどころである。 塔の外観的にはそう高い印象はなかったけれど、如何せんドット絵の世界だ。 実際には何十階とある可能性も否定できない。 村に戻れない仕様になっていることだし、消耗品はできる限り使いたくないと思うのは当然だろう。「レベルアップすれば全快するわけだしなぁ……」 彼は、上った先の敵を確認して使うかどうかを決めることにした。 四階は、三階よりさらに一回り小さい空間だった。 廊下で仕切られた部屋構造になっていて、なぜか中の様子が確認できる。 というか、この範囲ならフロア全体が見渡せる。「そういえば、塔の中は自分を中心に一定範囲のマップが全部見える感じだったな。なぜか迷路の通路の壁の向こう側も見えていた」 場所によって見え方が違う視覚情報にちょっとクラクラしながら、改めて部屋の中のモンスターを確認する。 手前の部屋には赤い全身鎧のキャラが、奥の部屋には黒い鎧の敵キャラが行ったり来たりしている。「さしずめレッドアーマー、ブラ
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青年は「戻ってきたやつはいない」という遺跡の塔を登る3

 中には鋼鉄の鎧ってのが入っていた。 それに着替えたレイトは気合いを入れ直して次のドアを開ける。 反応はさっきの敵と同じだったが、スピードが違う。 さっきのはレイトの半分くらいだったが、目の前の敵は三分の二くらいのスピードで迫ってくる。「そもそものスペック差か? それとも鋼鉄の鎧が重いっていう処理?」 今はそんなことを考察している暇はない。 ということで殴りつつ逃げつつと格闘(この場合は取っ組み合いって意味じゃなく、困難に取り組む方だ)すること十分ちょっと、なんとかレッドゾーンにすることなく倒すのに成功した。 そしてでてきた宝箱の中には鋭利な鉄の剣。「こういう時は、鋼鉄の剣じゃないのかね?」 命名の法則にイマイチなぞなところがあるなと思いつつ持ち替えて階段を上ると、四階よりさらに狭いフロアにローブ姿の男(?)と横向きになった女性キャラがいる。 体の自由が利かなくなってローブの音がが喋り出す。「フハハ、よくきたな。我が名はウィザード。この塔のあるじだ」 レイトは(ウィザードって職業名なんじゃねーの?)と、心の中でつぶやきながら状況を確認する。 狭くなっているとはいえ戦闘空間としてはそれなりの広さが確保されている。 女の子はドレス姿か? ウィザードともに向かいの壁側にいるのでいきなり戦闘になることもないかな? と思いつつも(ウィザードっていうくらいなんだから魔法使ってくるんだろうな) と覚悟する。「塔を登ってきた勇気と実力は褒めてやろう。だが、ここまでだ。我が魔法を受けて死ね!」(最後雑っ!) と、心の中で毒づきながら自由が戻った体をまっすぐウィザードに向かわせる。 案に違わずウィザードは魔法を撃ってきた。 なんとなくパターンがありそうなクネクネとした火の玉の軌道を覚えながら避けて避けて避ける。 一度にフロアに放てるのは五つまでのようだ。 三度ほど当たったものの十五分ほど
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青年は王女様を仲間にダンジョンの探索を始める1

 レイトがドレス姿の女の子に体当たりすると、女の子が起き上がる。 どうやら横になっていたのは階段の上だったようだ。 ゲーム的にはよくあるシチュエーションなのか? と、思いもしたわけだけど、「そんなわけあるかい!」 と、思わず突っ込んでみるレイトだった。 気を取り直して会話を試みる。「ここは? あなたは?」「僕はレイト。君は?」「私は王女クリスティーン。悪いウィザードにとらわれていたのですが、どうなっているのでしょうか?」 そこでレイトはざっとかいつまんで経緯を説明する。「では、ウィザードはあなたが倒したのですね」「そういうことになりますね」「ありがとうございます」「どういたしまして」 会話は進むがどうにも次のシナリオに進むフラグが立たない。 いや、視覚情報がゲームっぽいだけで現実らしいからシナリオとかフラグとかそういうんじゃないことはレイトにも判っちゃいるんだけど、ついついオタク的思考が先に立つ。「ところでそろそろ移動しません?」「え?」「あー……お城に帰らないのですか?」「ええ、帰りたい。そう! 帰りましょう」 それでもクリスティーンは動く気配がない。 レイトは仕方なくもう一度体当たりをした。「ああ……でも私、さらわれた際に気を失っていたので帰り道が判らないわ」 これは困ったぞとレイトは悩む。 展開的にクリスティーンの倒れていた階段を登るだけなのは明らかだ。 問題は何をどうすれば彼女が動いてくれるかだ。 腕を組んで考えたいところだが、ドット絵は腕組みが用意されていないようで、それもできない。 不便な身体になったもんだ。 心の中で悪態をつきつつも、頭の中ではゲーム的コマンド選択を考える。「一人では危ない。僕も元の世界に戻る方法を探しているところです。あなたの王国に行けば、その方法も見つかる
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青年は王女様を仲間にダンジョンの探索を始める2

 さて、これで先に進める。 と、思いはしたレイトだったけれど、これでは王女とコミュニケーションが取れないやと思い至った。「どうすんのこれ」 思わず独り言をつぶやくと、後ろから声が聞こえる。「どうかしましたか?」 便利な世界だ。「いや、じゃあ行きましょうか」「はい」 階段を登るとやたらSF感のある塔の屋上だった。 装置らしきものはフェンスのない屋上の端に置かれている。 風のエフェクトがあるたびに強い風を感じる。 こんなことはこの世界に来て初めてのことだ。(これはあれだ。何かの条件とか、演出の類だろうな) レイトは用心しながら一歩一歩と装置に近づく。 装置に体当たりするとBGMが鳴り止み、機械の起動音がした。 すると、屋上の中心に魔法陣らしき文様が浮かび上がって光りだした。 時折強い風の吹く中、レイトは王女が塔から落ちないように慎重に移動して魔法陣の中に入る。「あ」 王女が一言漏らす間に視界全てが白一色になったかと思うと、重力のなくなる感覚が襲う。 次の瞬間、視界が真っ暗になって重力が戻ってきた。「これはあれだ。テレポーテーションってやつだ」 さて、ここはどこだろうと目が慣れるのをじっと待っていたレイトだったけれど、一向に辺りが見えてこない。「ここはどこでしょうね?」「さぁ、こう何も見えないんじゃ判らないね」「私、いくつかの魔法なら使えますの。待っていてくださいね」 王女はそういうと、短い呪文を唱えだした。 なんて言っているかは判らない。 きっと、魔法用の特殊な言語なんだろう。 やがて光が灯り、レイトは驚くことになる。 どうやらゲームシステム的な何かが根本的に変わったようだ。 視界にはワイヤーフレームで表示された3Dダンジョン。 原始的なFPSとでも言えばいいのか、むしろウィザ
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青年は王女様を仲間にダンジョンの探索を始める3

「王女様にはここはどのように見えているのでしょう?」「どのようにと言われても、ただのレンガ造りの通路? これは……地下迷宮というやつかしら」「ああ、そう見えるのね」「どういう意味?」 レイトはその質問を無視してもう一つ質問する。「ところで、王女様。先ほどの塔の中はどのように見えていたのでしょう?」「また質問ですの? ええと……あら、おかしな世界だったわね。自分が見えていて、周りが一面見えていたような……」 「ああ、多少解像度的な違いがあったとして、ゲーム画面的なあの視界は僕だけの感覚じゃなかったんだ」と胸をなでおろす。 改めてダンジョンを観察してみよう。 ワイヤーフレームで構成された3Dダンジョンである。 表現としてはブラックオニキスのダンジョン画面に近い。 ただし、今まで同様ステータス表示などはない。 手持ちの装備は自分を見ることができないので細部は判らないが、鋭利な鉄の剣、鋼鉄の鎧、鉄の盾を装備しているのがなぜか判る。 大きな背負いカバンを視覚情報がない中手探りで調べると、力の石、知恵の石、守りの石、加護の十字架が入っており、回復薬、毒消し草、解毒薬がそれぞれ6つ6つ10個残っている。 そしておにぎりが10個。 果たして鑑定やいかに……ではなく、これでどれほど広いか判らないダンジョンを攻略できるのか?「あれ?」「どうかしましたか?」 これまた質問を無視して、レイトは体を動かす。 そう、これまでのドット絵と違って体が自由に動くのだ。 視覚がダンジョンマップに固定されているだけで、自由が利く。「自由に体が動く!」 それは喜びの叫びだったわけだが、王女にすれば「何を当たり前のことをおっしゃっているのですか?」 となる。 そりゃま、当然ですわな。「そうだね。そうだけど、これは素晴らしいことなんだよ」 喜びをひとしきり噛み締め
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青年はなぜか一人でダンジョンを攻略させられる1

 ワイヤーフレームで表現された3Dダンジョンを移動するレイトとクリスティーン。 ありがたいことに頭の中でかなりはっきりとマッピングが行われている。 8bitパソコンゲームではあり得ない至れり尽くせり具合だと、レイトは感心する。 そして、しばらく歩いていると突き当たりにドアが見えてきた。 ドアの前に立ち止まりドアを観察するが、ノブはあっても掴めない。「これはやっぱり、例のアレか?」 と、うんざりしながらドアに体当たりすると、やっぱりというべきか、ドアが開いて中へ入った。 ジャジャーン と、いうSEがして、目の前にコボルドが二体現れた。(そういえば、ここではBGMが流れないな) とか、(あれ? またモンスターが8色表示だ) などと考えていると、不思議なことに気づく。 コボルドが動いていないのだ。 代わりに目の前にコマンドウィンドウが浮かんだ。「なんてこった」 レイトは思わず声に出した。 ここではターン制の戦闘が行われるらしい。 レイトは頭を抱えたくなった。 何が嫌って、ターン制の戦闘はアクション型と違って、一撃必殺しない限り相手も確実に攻撃してくるんだ。 否応なくダメージをもらうことになる。 つまり、死ぬ確率が格段に上がるということなんだから、これは頭を抱えるのも当然だ。「何をしているんですか? 早く戦わないと」「あ……ああ、そうだね」 どんなに嘆いたってコマンドを選択しなきゃ先に進めない。 仕方がないので改めてコマンドを確認する。 「たたかう」 「ぼうぎょ」 「どうぐ」 「にげる」 の四択だ。(防御っていいことあるのか?) と、訝しみつつ「たたかう」を選択すると、コマンドが変わり、 「コボルド1」 「コボルド2」
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青年はなぜか一人でダンジョンを攻略させられる2

 ダンジョンはなかなか広かったが、特に罠があるわけでもなくコボルドにオーク、スケルトンと定番の初期モンスターばかりで強いのはいいとこスライムくらいだった。(とはいえ、しょせんコンピューターゲームのスライムなんだけどさ) 部屋にはほぼ確実に敵が待ち構えていて、ワンダリングモンスターもたまに出る。 配置モンスターは今の所一〇〇%先制攻撃できていたけれど、徘徊モンスターは不意打ち判定があるらしくごくたまに反撃のできない先制攻撃を受けた。(このダンジョンが何層でできているか判らないけど、これは慎重に進まなきゃ死にかねないぞ) レイトは自分のヒットポイントと所持品を頻繁に確認しながら進む。 もちろん、今まで同様ステータスゲージは存在していない。 視界が正面に固定されているので自分の状態を視覚的に判断することもできないので、感覚として「だるい」「重い」「痛い」「苦しい」が判断基準だ。 怪我は回復薬でなければ回復しないようだし、レベルが上がっても今度は最大ポイントが増えるだけでダメージは残るようだった。 そして、どうでもいいが、モンスターはレイトだけを攻撃してくる。 ゲームの仕様ってことなのだろうか? お姫様は攻撃もしなければ攻撃もされない。(クソゲーかよ!?) とか心の中で悪態をつくレイトであった。 やがて一通り探索を終えたダンジョンの奥に階段が見えてきた。「ほぅ!」 それを上ると第二階層は単なるワイヤーフレームではなく、壁や天井、床がのぺっと色分けされた第一階層よりずっと見やすくなった3Dダンジョンだった。(システムは変わっているわけじゃないのかね) 一層と違うのはまずドアを開けるのに一手間かかることだ。 ゲーム操作的に言うと矢印キーでの体当たりからスペースキーでの専用操作が入った感じだ。 もちろん、キーボードで操作されているわけじゃなくて感覚的には手で押し開くイメージなんだけども。 次に一層にはなかった罠がある。
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青年はなぜか一人でダンジョンを攻略させられる3

 そして、モンスターが16色表示になっている。 さっきまでかろうじて豚っぽい何かだったオークがちゃんとオークに見えるし、黒い人型に白いだけのなんちゃってボーンがショッカー戦闘員みたいだったスケルトンもちゃんと骸骨だ。 表現力が上がってモンスターの描き分けができるよになったからか、コボルド、ゴブリンにスパイダー、スピリットとモンスターのバラエティも増えている。 代わりにスライムがいなくなった。(そういえば、俺なんで敵の名前が判ってんの?) 確かに比較的有名どこで典型的なデザインの怪物ではあったとはいえ、ゴーストとかではなく確実にスピリットと認識しているんだよなぁなどと、変なところが気になって仕方のないレイトであった。 もう一つ、モンスターが金貨以外を落とすようになった。 そもそも亜人種扱いされることが多いコボルドやゴブリン、オーク、元人間であり実態のあるスケルトンはともかく、霊体であるスピリットや巨大なだけの虫スパイダーに金属を溶かすはずのスライムから金貨が手に入ること自体首を傾げることなのだけれど、色々とアイテムがゲットできるようになった。 スパイダーからは解毒薬が、人型からは回復薬や武具防具が手に入る。 もっともレイトが装備しているものの方が質が良いので予備の剣を一本所持しているだけで他はその都度捨てている。 第二層も一通り探索し終えたレイトは、今までとは色の違うドアの前にたどり着いた。「いかにも何かありそうだ」 レイトはドアを開ける前に自分の状態と所持品を確認する。 レベルアップは12回数えた 装備しているのは、 鋭利な鉄の剣 鋼鉄の鎧 鉄の盾 青銅の兜 大きな背負いカバンの中には、 力の石 知恵の石 守りの石 加護の十字架 回復薬14 毒消し草6 解毒薬31 おにぎり10 金貨1,627GP 鉄の剣
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青年は装備を失って魔法を獲得した1

 コマンド選択は今まで通り 「たたかう」 「ぼうぎょ」 「どうぐ」 「にげる」 の四択だが、どう考えても「たたかう」以外の選択肢はない。 レイトは「たたかう」を選択する。 イニシアチブはどうやらレイトにあったようだ。 剣を振り、斬りつけるSEが鳴る。 メイジのくせにHPが高いようだ。 メイジのターン。 呪文を唱えるとスライムが召喚された。 グラフィックイメージが違うのは、第一階層とは違う種のためだろうか? 次のターン、またもやイニシアチブをとったレイトはメイジを攻撃する。 まだメイジは倒れない。 敵側のターン。 メイジがファイヤーボールを放ってくる。 レイトは体が焼けるように熱くなったのを感じる。「いや、実際焼かれてるのか」 あ・確かに。 それにしても冷静すぎやしないかね? レイトくん。 スライムの攻撃は、なんと体にまとわりつくだった。「あ・やば。これD&D系のスライムだ」 レイトが焦るのも無理はない。 CG特に二十世紀のRPGにおけるスライムは多少物理攻撃が効きにくい特性を持っていたとしても、基本的には殴り倒せるタイプのモンスターであった。 彼がこれまで倒してきたスライムも、そのスタイルを踏襲したようなスライムだった。 ところが、今彼の体にまとわりついているらしい(レイトの視覚情報的には突然消えて、感覚情報的にはまとわりつかれている)スライムは、これまでのものとはどう考えても違う挙動を見せている。 3ターン目、レイトは試しに攻撃対象としてスライムを選択する。 SEは鳴ったが手応えがない。(あ、やっぱり) やはりどうやら物理攻撃が効かないタイプのスライムのようだ。
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