遺跡の塔はその名の通り朽ちた外観の塔だった。 一階が四角でその上に円筒が伸びている外観だ。「これで案外内部はしっかりしてたりするんだよなぁ……」 レイトは念の為、塔の前のモンスターでもう1レベル上げてから塔に入ることにした。 こういう時は案外慎重な男だ。 レベルアップすると強くなった気がする。 そのついでに怪我が治るんだ。「不思議な現象よね」 塔に入ると意思に反して動くことができなくなる。 ちょっと焦るも、BGMが鳴っていないことに気づき成り行きを見守っていると、ゴゴゴというSEとともに入り口の扉が閉まる。「あー、なるほど。入ったら戻ることができない……と。そりゃあ、戻ってきたやつはいないわな」 新しいBGMが鳴り出し、金縛りが解ける。 一階はちょっとした迷路になっていて、バットとスコーピオンが徘徊している。「スコーピオンは毒攻撃だろ。初めての状態異常攻撃モンスターだな」 カバンの中には毒消し草と解毒薬が10ずつ入ってる。 毒消し草は毒攻撃に有効で、解毒薬は毒の他に麻痺にも効く。「っていうか、麻痺状態で薬なんか使えんの?」 思わず考えそうになったが、そういう世界なんだ、その程度の麻痺なんだということにする。 相変わらず主人公適性の高い男だ。 バットは弱い。 剣で殴ればdefenseモードでも一撃で倒せる。 スコーピオンの方はoffenseモードでも三回くらい殴りつけないと倒せない。 そのスコーピオンは通常攻撃と毒攻撃でモーションが違うことを早々に発見したことで、一階をクリアするまでの間に二回しか毒攻撃を食らわずにすんだ。 階段を上ると二階はそこそこ広い円形の室内で、壁で仕切られためんどくさい通路になっていた。「ゲームあるあるだよね。意味もなく動線が複雑。ただ次の階段に向かうだけなのに」 二階にはスコーピオンとコボルドが徘徊している。「飛んでるバットと
Terakhir Diperbarui : 2025-12-15 Baca selengkapnya