บททั้งหมดของ コロッケスマイル ~俺様御曹司は、庶民女王と子供たちにご執心!~: บทที่ 51 - บทที่ 60

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スマイル12 母親 01

 ――王雅……  美羽の声が聞こえた。 あたりを探すと両手を広げて俺を待っている美羽がいたので、夢中で彼女を抱きしめた。 好きだと囁くと美羽は頬を赤く染め、微笑んで頷いてくれた。  そうか。いよいよ俺のものになってくれるって、覚悟を決めてくれたんだな。 お前の同意が得られたなら、場所は我慢する。声が漏れないように上手くやる。  そう思って彼女に触れると、確かに柔らかな感触が手の平に広がっていった。  恥ずかしそうに俯く彼女の顎に手をかけて顔を上げ、俺の方を向かせて引き寄せた。潤んだ瞳で俺を見つめる美羽に心が高鳴る。   大丈夫、優しくする。 不愉快だなんて思わせない。むしろ良すぎてトリップさせてやる。 安心して俺にすべてを任せてくれ。  たっぷり可愛がってやるから、二人で愛し合おう。  美羽、好きだ。  美羽――……     ふに。    ふにふに。    ん? なんか、美羽がふにふにしてるぞ。 どうなっているんだ?  「うわっ!!」   視界に映ったものがわからなくて飛び起きた。見ると子供たちにいっぱい囲まれて寝ていたのだ。俺のすぐ傍には、サトルとリョウのお尻や太ももがあった。寝相が悪すぎて、パンツがずれて半分お尻が見えている。 さっきからふにふにして
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スマイル12 母親 02

 朝食の準備ができたので子供たちを連れて外にでた。まだ痛みの残る頬を押さえ、顔を歪める。 美羽のビンタは本当に強烈だ。もう何回も見舞われてるが、かなり痛い。俺様の秀麗な顔にキズでも残ったらどうしてくれるんだよ。 はあ。もうキズになってるんじゃないのか。親にも叩かれたことないのに。 こうなったら、責任取って結婚してもらうからな。次にプロポーズした時、万が一断ったりしたら、絶対このこと持ち出してやるっ。 朝食は、昨日張ったテントの中のテーブルの上に用意されていた。おにぎりや卵焼き、味噌汁、焼き魚等が並んでいた。 子供たちを着席させ、イタダキマスの合掌、神に祈って朝食タイム。   朝食前の祈りの時、俺は神に祈った。 もう何回も祈ってるが、今日も願わずにはいられない。  ――神よ、いるならどうか、俺の願いを叶えてくれ。  美羽が早く俺を好きになりますように。そして、愛し合えますように、と。   朝食を終えて片付けの後、全員で紙飛行機大会をすることになった。 ガックンが折り紙が得意なので、みんなに折り方をレクチャーしてくれた。  紙飛行機を作るのも、折り紙も初めてだ。  櫻井家には本物の飛行機があったし、玩具は本格的なラジコンしかなかった。そんなもので遊んでた記憶があるが、一人で遊ぶのはつまらなかったから、使わなかった。 だから遊ぶよりも本を読んだり勉強をしたりする方が多かった。漫画やアニメみたいな子供っぽいものを見聞きするより、ビジネス書や専門書を読む方が好きだった。 実戦でのビジネスの駆け引きは特に面白かった。金があったから大きな取引もできるし、ムカつく奴は、徹底的に叩き潰してきた。  俺は小さな頃からそんな世界で生きてきたんだ。紙飛行機を飛ばして遊ぶなんて、櫻井家は無縁だった。
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スマイル12 母親 03

 「お母さん、お久しぶりです。サトル君の面会はまだ先ですよ」  俺とサトルの前に素早く美羽が立ちはだかった。「今日はお約束していませんよね?」  ――母親、か。   なるほど。この赤い女がサトルの産みの母親か。サトルをマサキ施設に預けているんだな。  雰囲気からしてあまりいい状況ではなさそうだ。サトルも俺の後ろに隠れているし、母親にはあまり会いたくないと思ってるのだろう。 「約束はしてないけどさぁ。母親が子供に会いに来ちゃダメなワケぇ?」「はい。規則ですから。こちらは責任をもってサトル君をお預かりしておりますので。勝手に会いに来られては困ると、なんどもご説明をしています」「真崎先生、いいじゃないですかぁ、固いこと言わないでちょっとくらいさ。あら、ステキな先生が入られたの?」  美羽の後ろに立つ俺の姿をジロジロ値踏みするように見て、サトルの母親は言った。「あらまぁ、イイ男! ね、真崎先生、これはマズいんじゃないですかぁ~?」  わざと腹の立つ言い方をする母親に、美羽は俺に見せる剥き出しの感情でものを言わず、冷ややかに対応しているなにがマズいのでしょうか?」「えーだってぇ……ねぇ。男と女が同じ施設にいるんですよぉ? すること、なさるでしょ? 教育上よくないんじゃないですかー?」「彼は私の知人です。職員ではありませんし、施設内で間違いもございませんのでご安心下さい」  俺との間違いはございませんのか。こんな時なのにとても残念に思う俺は、最低だろうか。 「それは問題でしょ~」「承知しました。マサキ施設では独身の男性職員は極力雇わないように致します。仮に雇ったとしても、既婚者や、間違いの起こさないと私が判断した方に限定致します。これで問題ありませんね? では、次の面会お約束の日にお越し
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スマイル12 母親 05

「王雅、サトル君のこと、ありがとう。少し話せる?」「ああ」  思わず目を逸らしてしまった。美羽の顔、まともに見られない。俺、今まで本当に最低だったって、気づいてしまったから。  ――でも、今までの最低だった俺とは、もう違うんだ!   わかって欲しいけれども、今までの行動を思い返したら多分無理。ぜったいもう詰んでる。「行きましょう」 話の前にサトルの様子を見に行くと、みんなの輪に溶け込んでいた。誰もサトルが暴れたことなんか、忘れているみたいだ。サトル本人もリョウと一緒に遊んでいたのでほっとした。 美羽とは応接室で話すことになり、例のごとく俺達は向き合って座った。 「王雅の背中、サトル君がかきむしっちゃったでしょ。大丈夫? ごめんね。手当するわ」「大した怪我もしてないから大丈夫、気にすんな。それより、話って?」「あの……サトル君ね、王雅のことをすごく信頼していて、大好きなお兄さんだ、っていつも言うのよ。今回お泊り保育に王雅を誘いたいって言いだしたのも、サトル君なの」 美羽はまっすぐ見てくるけれど、俺は彼女の顔をしっかりと見返すことができない。「ガックンやリョウ君――ううん、みんな王雅が大好きだし……だから、今回のことを嫌に思わずに、また、ここへ来て欲しいの。あの子たち、あたなが来るのをとても楽しみにしてるの。だから……」  俺が黙っているから、美羽が困ったように言った。「やっぱり嫌よね。ごめんなさい……」 「違う。もう来るな、って言われんのかと思った」「えっ?」「俺、今まで最低だったなって思って。最初は施設の立ち退きをさせに来たんだぜ? みんなの事情なんて知らなかったし。でも、昨日一緒に子供たちと過ごして楽しかったし、泊りにも誘ってくれて嬉しかったんだ。それで、美羽にとってマサキ施設が、子供たちが、本当に大切
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スマイル12 母親 04

 「サトル、大丈夫だっ。俺だ、王雅だ。何も怖くないぞ。大丈夫、お前を苦しめるやつらから、俺が守ってやる。だからしっかり掴まってろ」  背中をかきむしられたがどうでも良かった。それよりサトルが壊れてしまわないか心配だった。俺は必死に声をかけ続けた。  昨日、気になっていたんだ。  風呂に入れた時、初めて裸の子供たちを見て驚いたことが。  子供たちの半分くらいが、どこかにアザがあった。しかも裸にならないとわからない場所に。 タバコの跡もあれば、火傷の跡、殴られた跡、様々だった。 それは殆ど目立たなくなっているものもあれば、まだ癒えている最中のもあった。  でもみんな笑顔で元気なんだ。辛い過去を持っていても、それを乗り越え、誰も卑屈なんかじゃない。   それは多分、美羽が子供たちに心からの愛情をかけて育てているからだ。美羽の優しい愛情が、子供たちに届いているから。  けなげに生きてる子供たちを見ていると、守ってやりたくなる。愛したくなる――そんな気持ちで満たされていくんだ。  親でもない他人の俺でもこんな気持ちになるのに、親は自分の血を分けた子のことを、一体どう思っているんだろう。 サトルの怯え方は異常だ。きっとマサキ施設に来るまでに、死ぬほど辛い目に遭ったんだろう。こんなにまだ小さいのに。  あの母親にやられたのだと思うと、怒りや許せない気持ちが心に溢れてくる。 美羽があの女の話も聞かず門前払いをしたことに納得がいった。 「サトル、大丈夫だからな。俺がついてる、安心しろ。だからもう泣くな」 「おに……さん……っ」 「大丈夫。誰もお前を傷つけたりしない。酷いことするヤツは、ここにはいない。美羽先生や俺が、お前を守
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スマイル12 母親 06

「わかった。お前の頼みなら聞いてやってもいいぜ」「ありがとう。助かるわ」「来て欲しいなら、俺様に礼をしてもらいたいんだけど」「えっ、お礼しなきゃいけないの? ウチは貧乏だから大層なおもてなしはできないけれど……来てくれたら、お茶くらい出すわよ」「バカ、違うって。そんなんじゃなくて、美羽の方からキスしてくれたら、来てやってもいいぜ。俺に会いたいんだろ? それで手を打ってやる」「そっ、そんなコトできないわ!!」「昨日、俺にキスしてくれただろ」――うたた寝した時に見た、俺の夢の中でだけどな。 そう言った途端、美羽は真っ赤になって慌て始めた。「なっ……そ、それは……あ、あの、さっき、サトル君のお母さんに、施設で男女関係に間違いが無いように気を付けるって言ったところだし! だから無理っ!」「施設じゃなきゃいいのか。じゃ、外行こうぜ」「ちがっ、ちがう……そうじゃなくてっ……だから、あの……もうっ!!」 何だ、美羽のヤツ、かなり動揺してんぞ。焦ってるように見えるが……恥ずかしがってるのか? いや、違うな。焦ってるっていうより、嫌なんだな。俺にキスするのが。 でもさ、こんなに嫌がらなくてもよくないか?  強引に行きたいところだけれど、嫌われたら困るからな。我慢だ、我慢。 ……って、さっきから我慢ばっかりだな! 自慢じゃねえけど、我慢なんて俺様は殆どしたことないんだよッ! 「そんなに嫌なら、も、いーよ。じゃ、キスの代わりにお前の手料理食べて帰る。夕飯作ってくれよ。子供たちと一緒に食べたいな」 仕方ないから無難な礼をさせることにした。キスは残念だが、手料理も悪くない。「あ、そうね。それがいいわ。お礼って感じがするし! じゃあ早速用意するわね。準備できるまで、ゆっくりしていて!」 美羽は慌てて応接室を出て行った。 キスのひとつくらい、減るもんじゃないから、してくれたっていいのになあ。 いや、でも、無理か。美羽は遊びで男とキスをするような女性じゃないからな。今までは俺が勝手に美羽に対してキスしてただけだし。 とりあえず、考えてみた。 美羽の好きなタイプはどんな男だろう――前まで惚れてたくらいだから、インテリ眼鏡(恭一郎)みたいなヤツがいいってことかな。俺はそんなタイプじゃないし、考えても無駄かな。 はぁ。お前に認められるって難しそうだ
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スマイル13 父親 01

 昨日は夕飯をマサキ施設でご馳走になった。美羽作ってくれたハンバーグを子供たちと一緒に食べた。  めちゃくちゃうまかった。また食べたいって言ったら、いつでも作ってあげるわ、と言ってくれたんだ! しかも、土日は遊びに来て欲しいってみんなから誘われたんだ。俺って人気者~! そうそう。サトルの親のことを調べさせたんだ。 内藤千夏(ないとうちなつ)、35歳。自宅近くのスナック勤め。同棲している男アリ。男の名前は坂崎英治(さかざきえいじ)――こいつが曲者だ。何度も逮捕歴がある。資料に添え付けの写真を見ると、チンピラみたいな容姿だ。暴力団関係者かもしれない、危険な男だ。 坂崎は千夏の内縁の夫みたいなものだろう。彼はサトルの本当の父親ではない。この男、傷害の前科があるから、かなり暴力的なのだろう。サトルを酷い目に合わせたのはこの男だろうな。 昨日、千夏がサトルを連れて帰れなかったから、坂崎が施設に行くかもしれないと思い、SPを派遣しておいた。暫く見張らせておこう。これで安心だ。 なので平日は土日のぶんまで仕事するぞ!  そして定時までガンガン仕事して、今から接待だ。でも行きたくない。  だってな、女だけじゃなく、酒も欲しいと思わないんだ。煌びやかな世界で生きていたはずなのに、すべてが霞んで見える。接待行く時間があるなら、マサキ施設行きたい。 俺が今から行ったら、アイツ等喜んでくれるかな。驚くかな。 だってさ、きっと今から俺が行ったら、みんな喜ぶだろ?  俺様人気者だから。 そんで美羽のうまい夕飯食べたらみんなでお風呂に入って、寝るまでいっぱい遊んでやるんだ。俺が帰る時間になったら、きっとみんなが「帰ったらダメ、一緒に寝よう」って言うだろう。仕方ないから、泊まってやるよ、みたいな。 ホラ、考えただけで楽しくなる。 でも今日は大きなビジネスに関係する接待だから、行くしかない。Club 雅-miyabi-に出向いた。ここに来たのは久々だ。美羽に水賭けられてビンタされて以来だ。 いつものVIPルームに入ると、まだ誰も来ていなかった。ふかふかの革張り高級ソファーに座ると、身体が沈み込んだ。そこから見える、繊細な細工の施されたシャンデリアが、豪華な店内を妖し気に照らしていた。 なんか、つまらないな。 俺はこんなつまらない世界でずっと生きて来たのか。そりゃ退
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スマイル13 父親 02

 リョウコと話していると、VIPルームにゲストが到着した。 今回、俺が関わっているプロジェクトの建設請負業者の重役、役員達だ。軽く挨拶をして今後の打ち合わせ――はそこそこに、選りすぐりの美人ホステスと、よろしくし始めるオッサン共。 こっそりため息をついた。ほら、俺なんかいなくても別にいいんだ。予想どおりじゃねえか。ナニの話してるんだよ。下品な下ネタでじゃ笑えないって。  店の女性たちも、仕事だからお前たちの下世話な話に合わせてるだけっていうのが、わからねえのか。 結局プロジェクトの話なんて進まない。ねーじゃねーか。 だから昼間に会議すればいいのに――しかし不満を顔に出すわけにはいかず、黙って微笑みを絶やさないように気を付けて人間ウォッチングした。 そしてふと気が付くことがある。俺も前までは、あの連中と一緒だったんだ、って。  俺、全然ダメだな。もっといい男にならなきゃ、美羽は振り向いてくれない。 「ちょっと失礼」  男が立ち上がった。自分の飲んでいたグラスを持って、彼は俺の横に座った。 「今回のプロジェクト、櫻井さんが考案したと伺いました。いや、素晴らしいですね」  彼は下品な連中と違って、スマートに飲んでいる細身のグレーのスーツを上品に着こなした、年齢は四十歳位だと思われる、中年の役員の男だった。そういえばさっき、名刺交換したんだっけ。内藤勝也(ないとうかつや)と書かれていた。 「お褒めいただき光栄です」  そのプロジェクトプランの出来栄えは当然だ。なんせ、お泊り保育の休み取得のために、命懸けて必死に作ったものだからな。 生まれて初めて死ぬ気で考えて仕上げたんだ。 初めて好きになった女と甘い一夜を過ごせると信じて疑わず頑張ったのに、お門違いで、結局なにもできなかったが。 「僕は都合で暫く東京を離れていましてね。至らぬ点もある
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スマイル13 父親 03

 それから3日経過した。 俺は早く美羽や子供たちに会いたくて、土日が楽しみで、そのために仕事が鬼頑張れるという充実感を得ていた。 今度はお菓子の家を作ってやろうと思ってる。業者にも手配済だ。あっと驚かせて、子供たちを喜ばせてやるんだ。 みんなの喜ぶ顔が見れると思うだけで、俺も嬉しくなる。早く実行したい。  ブーブー  子供たちのことを考えていると、仕事中のためにバイブレーションにしてあるスマートフォンが鳴っている。ディスプレイを見ると、施設に派遣しているSPからだった。 「どうした?」  美羽になにかったのかと思って急いで電話に出ると、施設前で怪しげな男を捕獲しました、という連絡だった。 今日は特に会議も無いし、会社を少しくらい抜けても大丈夫だろう。すぐ行く、と伝えて電話を切った。  案の定だ。SPを派遣させておいて良かったぜ。 サトルの義父の坂崎が来たんだろう。どうやって二度と施設に近づけないか考えなければ。 この手の男は、一度金を渡すと味を占めて、何度も無心に来るだろう。サトルや施設に二度と近づけないようにするには、目には目をだけど……今までの冷徹な俺のやり方で解決すのはよくない。万が一、逆恨みされても困る。  清く正しく、けなげに生きている美羽や子供たちを、汚れた世界に巻き込みたくない。穏便に話を付ける方法はないかな。  施設近く大通りまで急いで車を走らせた。大通りのパーキングに停められている見慣れたSP専用の黒い車を見つけたから、自分の車を横に着けて中に乗り込んだ。車内で捕獲していると聞いている。  とりあえず話し合いだ。成り行き次第で今後を考えよう。  車の扉を閉めて後部座席に乗り込み、捕獲したという男を見て驚いた。「あ、アンタは……」 肩を丸めて震えながら後部座席に乗
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スマイル13 父親 04

 「僕には今年で5歳になる子供がいます。今は行方が分からずに探しています。興信所に頼んで、ようやくマサキ施設にいると突き止めました。話すと長くなりますが、櫻井さん、聞いていただけますか?」 「もちろんです。話してください」行方不明とはどういうことだ。続きを促した。 「3年前、僕は仕事で大きなトラブルを抱えてしまい、体調を崩し、身体を悪くしまってたんです。それで、専業主婦だった妻が働きにでるようになりました。でも、お恥ずかしながらぐうたらな妻だったもので……仕事は続きせず、そのうち病院へ見舞いにも来なくなりました。生活費も任せきりだったので、入院費の支払い等も滞るようになってしまい……仕方なく、地方の実家近くへ転院したんです。そこから彼女とは連絡が取れなくなってしまって……。息子の悟(さとる)――あ、すみません、子供の名前は悟と言います――も一緒に、以前住んでいた家からいなくなってしまって……入院の身で、地方からではどうにも探せずにいました」  ただの種親ではないようだな。ぐうたらな妻か。納得だ。千夏のせいで、サトルだけじゃなく、内藤も苦労したんだな。 「それで、内藤さんの息子のサトルが、マサキ施設にいると知って様子を見に来られたのですね?」「はい。身体も回復して再就職もできました。今の会社で貯蓄を作りながら、悟を探していました。正直、妻の方はもういいです。でも、子供は……悟だけは、なんとか取り返して、一緒に暮らしたいと思っています。でも、悟は僕のことを忘れて、幸せに暮らしているかもしれません。だからせめて一目、本当に悟かどうか様子を見ようと思いました。それだけなんです。壁が思いのほか高くて怪しい動きをしてしまいましたが、施設にご迷惑をかけようと思っていたわけではありません。ご迷惑をおかけしてしまい、大変申しわけありませんでした」   内藤は俺に向かっ
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