FAZER LOGIN櫻井 王雅(さくらいおうが)23歳。 今まで金で買えなかったものなんかない。 櫻井グループの御曹司。 成績優秀。 容姿端麗。 性格王様。 女はすぐポイ捨て。 そんな男が初めて欲しいと思ったものは コロッケ3個100円の特売セールに微笑みを零す女 名を、真崎 美羽(まさき みう)。 なあ、美羽。 お前の心は、一体いくらで買い占められる? 1億? 2億? 俺の有り金で良ければ、いくらでも払ってやるよ。 総資産、何兆円もある。 今まで、金で買えないものなんか無かった。 だから お前のコロッケ笑顔を手に入れる方法がわからなくて こんなにも苦しい――
Ver mais自宅に到着した。美羽が「やっぱり私なんかお呼びじゃない」とか言い出しやがった。「堂々としてろ。いつも俺様に啖呵切るあの元気の良さがあったら、問題ねえよ。しおらしいお前なんか、それこそお呼びじゃねえし」「そんなこと言われても……こんなお城みたいなお家に住む人と結婚なんて、やっぱりできない……」「ゴチャゴチャうるせえな。普段どおりしてろ」「無理よ!」 美羽が怒った。「ホラ、できるじゃねえか。その調子だ」「もうっ、人の気も知らないでっ。知らない!」 プイ、とそっぽを向かれた。カワイイ。ここで押し倒してやりたくなる。「怒るなよ。悪いな、ちょっとの辛抱だから。うまくできたら、さっきみたいにウンと可愛がってやるから」「バッ、バカじゃないのっ! ご挨拶行く前なのにあんなコト――……」 さっきの出来事を思い出したのか、美羽が真っ赤になって言葉を詰まらせた。 ホテルに出る前に、すぐすませるからと言って、もう一回シたんだ。 今着用している、オレンジのドレスの美羽が可愛すぎるのがいけない。とても夜まで我慢できなかった。 今まで散々、俺様に我慢をさせてきたのが悪いんだ。これはその反動だ。 そうそう、さっきの美羽は可愛かった。寸止めしたら美羽のヤツ――「もうっ! 王雅っ!!」 俺を求めて乱れる美羽を思い出して笑っていたら、怒った声で呼ばれた。「なんだよ。さっきの可愛いお前を思い出してたんだよ。邪魔すんな」「こんな時にニヤニヤしないで! 何考えてんのよっ、変態っ!!」「メンズは誰でも変態だ」「なっ……」「緊張、
「えっ、今から王雅のご両親に、ご挨拶行くのっ!?」「そうだ。善は急げだ。もう約束は取り付けてあるから。準備できたらすぐ行こうぜ」 一通り着替えや準備を済ませ、俺の両親に今から挨拶に行って、美羽との結婚の許可を取るべく、自宅に向かう事を提案した。 両親へは既に大事な話があるから事前にスケジュールを空けて自宅にいるように、と手回しはしてある。忙しいからな、俺の両親。 オヤジは櫻井グループの現社長だから、あちこち飛び回っている。オフクロの方は、世界的なデザイナーとして活躍しているから、こっちも過密スケジュールなんだ。 美羽を紹介して、結婚するから、って一言伝えるつもりだ。これだけでいーだろーって思ってる。 勿論、抜かりなく昨日のドレスとはまた違う、挨拶用に明るいオレンジ系の色合いのドレスを用意してあるぞ。昨日のパーティーと同じ服装は流石にマズいだろ。 お泊りしてイチャイチャした後に、流れで挨拶来ましたー、みたいな感じに見られるからな。実際そうなんだけどさ。 それより、美羽は色白だから何でもよく似合う。昨日のメタリックピンクのドレスも良かったけど、オレンジもアリだな。明るくて元気な美羽にピッタリだ。 あぁ……なんか興奮してきた。 今すぐ乱して××××したい。「王雅、でも私……ご挨拶なんて……。行くのが嫌とかじゃないんだけど、ただでさえ難しいと思うのに、素性の事言ったら、もう絶対、結婚に反対されて無理だと思うのよ。だからきちんと考えてから、お話をできればと思っていたんだけど……それにしても急だわ。ご挨拶品も用意してないのに……」「そうだな、反対されると思う。万が一お前を傷つけるようなことを言われても、どうか気にしないで欲しい。俺が守ってやるから。挨拶品なんかどうせ受け取らねえよ。俺の親、フツーじゃねえんだ」
気が付くと、美羽が俺の腕の中で眠っていた。昨日はハッキリ言って凄かった。 とてもここじゃ言えないすごいことを、美羽にいっぱいお見舞いしてやったからな。 それより本当に、やっとこの手に入ったんだ。 嬉しくて、嬉しくて、強く抱きしめてしまった。 すると腕の中の美羽がもそもそと動きだした。起こしてしまったんだな。悪いけど逃がさねえぞ。 彼女を捕らえた。「ドコ行くんだよ」「あ、ごめん。起こしちゃった?」「起きてた。お前の寝顔、見てた」 更にきつく、ぎゅっと抱きしめた。「本当に、俺のモンになったんだなーって思って……嬉しくて」「苦しいよ」「あのな、お前をこうやって抱くこと、どれだけ我慢してきたと思ってんだ。まだまだできるけど、どうだ? お前が望むなら、もっと頑張るぞ」 俺も正直言って、こんなに自分ができると思わなかった。 美羽を見ていると欲望が際限なく立ち上がってくるから仕方ない。「もう無理っ!」即答で断られた。「なんだよ、いーじゃねーか」「だめ。もう身体もたないわ」 あはは、と美羽が笑った。その笑顔――本当に俺のものなんだ。 そう思うと身体が熱くなった。 やっぱり我慢できない。多分半年分くらい溜まっているから、暫くはこの調子だろうな。 覚悟しとけ。「頼む、あと一回だけ」 両手を顔の前に合わせ、美羽に懇願した。「あのね、王雅。私、好きな男とするのは初めてだ
「王雅はそんな風に言ってくれるけれど、ほんとうに私で大丈夫なの!? 貴方には私なんかよりも、もっと素敵な女性だって、貴方に相応しい家柄の女性だって沢山いるでしょう? 怖いの……もし、また捨てられたり……裏切られたりしたら、私、今度こそ立ち直れない……」「……なあ、お前にどう言ったら通用するんだ! 俺はな、自慢じゃねえけど、淋しがり屋で嫉妬深くて、それから……生まれつきエラソーで性格王様だし、楽しみなことがあったら全然眠れない、子供みたいな男なんだよ! こんな面倒な男、その辺の女が簡単に扱えるワケねえだろ! 子供扱うプロのお前じゃなきゃ、美羽。お前しか俺の手綱は取れねえんだ」「……でも」「美羽もそう思ってくれているだろ。俺を扱えるのは、自分しかないって」 俺の言葉に、美羽が俯いた。「俺が欲しいって、言ってくれよ。俺を好きになってくれたんだろ? だったら俺が一生、誰よりもお前を愛してずっと傍で守ってやる。だからお前も俺の事を一生愛して、傍で守ってくれ」「王雅……」「俺は絶対、お前を裏切ったりしない。俺だってお前に捨てられたり、裏切られたらって思ったら怖いけど、美羽は絶対そんなことしない、俺だけを大切にしてくれるって、信じてる。だからお前も、俺を信じてくれ」 彼女を抱きしめ、しっかりとその瞳を見つめながら、俺は精一杯の気持ちを伝えた。「俺と結婚してくれ。美羽、愛してる」 美羽が息を呑んだ。大きな瞳を更に大きく見開いて、震えていた。 彼女の瞳に再
焦っているとリカが先陣切って、美羽が昼食用に作ってくれているカレーを皿に盛り、ガックンたちと手分けしながら食堂へ運んで来た。 リカは俺が他の子供に手を取られている間に昼食の準備をしてくれていたようだ。まあ、美羽がいないことが時々あるらしいから、手馴れているのだろう。 ホールを見ると、食事用のテーブルの用意ができていなかったから、俺がさっと用意した。 なんか、俺……なにやってんだろ。 こんなに苦労しても美羽は見ていない。俺様が頑張っている姿を見せずして、彼女は俺のことを
結果。 俺の予想通りメチャクチャな飾りつけのケーキ、パーティ用に飾りつけをした部屋が完成した。 美羽のことになると、全員がやりたいと諸手を挙げ、ケンカになったりもした。宥めるので手一杯だった俺は、殆どなにも出来なかった。 クソッ。大失敗!! 見た目からまずそうなケーキ、とても喜んでくれるとは思えない。 子供たちが手伝ったという事実があれば、美羽は喜ぶかもしれない
いよいよ美羽の誕生日がやってきた。この日をどんなに待ちわびたことか。着々と準備をしてきた成果が実るとき! 本日のプレゼントは、指輪と花とケーキ。 勿論、結婚を申し込むための指輪は、美羽に気に入られるような、それでいてさりげなく高級感漂う素材と宝石を駆使して、俺が特別にデザインしたもので作ったし、花は出来る限りゴージャスで尚且つ上品なものをオーダーした。 金は惜しまないつもりだが、遣いすぎると逆に受け取らないだろうから、加減が難しかった。&n
「まあ、今日のところはこのくらいにしておいてやる」 惨敗のような気もするが、まだまだこれからだ。こうやって通い詰めていると、俺に気持ちも傾くだろう。それに、子供たちから非常に有効な情報を入手したんだ。もうすぐ美羽の誕生日らしいので、これから彼女の好みや欲しいものをリサーチするんだ。 ぜったい、この俺が美羽のハートを射止めるんだ!「また明日も来るから」「ここには来ないで仕事すれば?」「ちゃんとやってる