私は白井美雪(しらい みゆき)。ピアノの家庭教師をしていて、三十歳を過ぎた若妻だ。旦那の男性として機能は申し分ないが、やはり年齢のせいか、以前ほど私を満たせなくなってきた。体の空虚感が日に日に強まるのを感じている。最初は夜だけだった欲求が、次第に昼間でも何かで満たされたいという切実な思いに変わっていった。絶え間なく続く疼みを和らげるため、ビーズのついた下着を購入した。歩く時の摩擦が、せめてもの慰めになる。しかし、これだけでは到底足りないと自覚していた。若い頃、旦那とやりすぎて、私の身体の感度は最高値まで開発されてしまった。刺激が強ければ強いほど、もっと欲しくなる。今では満足できないことが多く、我慢できるわけがないでしょ?特に最近、家庭教師として教えている生徒は、血気盛んな男子大学生だ。身長180センチ、ハンサムなだけでなく、筋トレも趣味で、私が教えに行く時間は、ちょうど彼が鍛え上げられた上半身裸でトレーニングルームから出てくるタイミングだった。濃厚なホルモンが顔に迫り、私はまったく我慢できず、頭の中ではいつも真っ先に、彼の胸の小さな乳首をつまみ、ズボンを脱がせてまたがり、絶頂の境地を味わう光景を想像してしまう。その男子大学生は岡本和幸(おかもと かずゆき)という。この日、私が家庭教師として訪れた時、彼は少し機嫌が悪そうだった。私が後ろで腰をかがめて手取り足取り教えても、彼はまったく集中できず、次々と音を間違えた。私も集中できていなかった。理由はただ一つ――彼が上半身裸で、ブロンズ色の肌に汗の粒が光り、熱気が顔に迫ってくる。汗の匂いが強烈なホルモンの香りと共に鼻を突く。屈んで教える時、トレーニング直後の充血した胸筋が見えた。舐めたいな……そんな考えが脳裏をよぎった。ドン!——和幸が突然鍵盤を強打して、勢いよく立ち上がった。私は驚いただけでなく、彼の硬い背筋に胸をぶつけられた。しかし痛みはなく、むしろ刺激されたようなゾクゾクとした感覚が湧き上がった。心が乱れながらも、気遣いの言葉を忘れなかった。「どうしたの?気分が悪い?」「大丈夫。別れたばかりで、気分がすぐれないんだ。先生、少し休んでね。俺はジムでボクシングを続けて、気持ちが落ち着いた頃にピアノの練習に戻るから。遅れた分は、倍の時給で支払う」和
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