誕生のお祝いの日、私は幼き世子・陸今安(りく きんあん)が届けさせた煎じ薬を飲み干した。股の間から血がどっと溢れ出し、腹の子は、瞬く間に汚らわしい血塊と化した。陸今安は、もがき苦しみ助けを呼ぶ私を冷ややかな目で見下ろしており、その顔には悪意が満ちていた。「母上に似た顔といって、母上に取って代われるとでも思ったか?この浅ましい毒婦め!その顔を剥ぎ取り、八つ裂きにしてやりたいくらいだ!」生温かい血が体外へ流れ出ると同時に、私の心に残っていた最後の情けも流れ去った。私は手塩にかけて育てた幼き世子を見つめる。心には怨みもなければ、悲嘆もなかった。「ご安心を、これから消えます。もう目障りにはなりません」「その言葉、二言はないな!」陸今安は嘲りを浮かべ、私の言葉を信じておらぬ様子であった。侍女の手を借り、ようやく身を起こすと、私は激痛に耐えながら重い足を引きずった。「父上に言いつけようなどと、ゆめゆめ思うなよ。たとえ知られたところで、父上が俺をお咎めになるはずがない」背を向けた瞬間、彼は鼻で笑った。「たかが形も成さぬ胎児ごときが、父上の御心にある俺の地位に及ぶとでも?」痛みで血の気を失いながらも、私は強いて笑みを作った。「分かっております、あなたは厲王(れいおう)家唯一の世子、やがては天下の皇太子となられる御身。厲王殿下が心から重んじるのは、あなたという跡継ぎだけでございますもの」私がこれほど素直に認めるとは思わなかったのだろう。彼は顔立ちがまだ幼いのに、凶暴な眼差しで私を睨みつけ、その瞳は疑いと憎しみで満ちている。私はいつものように膝を折って彼をあやし、機嫌を取ることなどせず、一歩一歩、自分の屋敷へと歩き出した。部屋の扉を開けた途端、力が抜けてその場に崩れ落ちた。侍女たちは慌てふためき、侍医を呼びに飛び出していった。朦朧とする意識の中、寝台に寄りかかり、敷物が血に染まりゆく様を見つめた。視界は赤一色であった。あの時、私はこのように真っ赤な晴れ着を抱きしめ、許婚のもとへ嫁ぐ日に憧れを募らせていた。だが輿入れの直前、私は厲王家に連れ込まれ、おくるみに包まれた赤子を手渡されたのだ。「一族の中で、亡き王妃に瓜二つなのはそなただけだ。厲王殿下に仕え、世子のお世話をするのだ
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