「分かった。直美ちゃんはフリーの方がええんやな」 建物の陰に隠れ、5人が作戦を練り直していた。 「当然やん。こんなん、ペア組んだら足引っ張られるん目に見えてるもん。さっきの二人見て、よぉ分かったわ」 「ほんだら……俺は藤原、お前と組むわ」 「おぉ」 「ぼ、僕は?」 本田が泣きそうな顔で聞く。 「心配すんな、お前は坂口さんと組んだらええ」 「う、うん……分かった……」 「坂口さんは、それでいいですか」 「ああええよ、何とかなるやろ。それよりな、ひとつ問題があるんや」 「え……なんですか、問題って」 「聖水がなくなってしもたんや。最初に景気よぉ使いすぎた」 「は、はぁ……」 その時、本田のポケットから携帯が突然なった。 健太郎が頭を抱える。 「おえ本田、お前何考えとんねん。こんな所に携帯持ってきて、何に使う気やねん」 「うん。あのね、宏美ちゃんと連絡取り合うんに持っててん」 本田が携帯を手にする。 「アホやめとけ、罠や罠や」 「大丈夫やって。ほら、画面にも『宏美ちゃん』って出てるやろ」 健太郎が止める間もなく、本田が話し出した。 「はいもしもし、宏美ちゃん?」
Dernière mise à jour : 2026-03-09 Read More