雨宮静雄(あまみや しずお)を追い続けて5年、私たちはようやく結婚の日取りを決めた。だが結婚式まで残り100日になっても、彼は各地で遊び回り、私の前に姿を見せない。式の前日になると独身パーティーに行くと言い訳して、一晩中帰ってこない。そんな中で、私は彼の後輩から一枚のベッド写真を送られてきた。【ごめんね。昨日は激しすぎてさ。新婚初夜は期待しない方がいいよ】【ああ、忘れてた。静雄先輩ってそもそもあんたのこと愛してないよね。ちゃんとできるかどうかも怪しいし。おこぼれすらもらえないんじゃない?】そのメッセージを突きつけ、静雄に問いただすと、彼はまったく気にも留めない様子で言う。「どこか間違ってるか?明日から既婚者になるだけだろ。それまでは好きに遊んで何が悪い。そもそもお前だって一度他の男に使われた身だろ。人に貞操を求める資格あるのか?受け入れられないなら結婚やめればいい。できるのか?」散々に侮辱して、彼はそのまま怒ったように立ち去る。どうせまた私が黙って耐えると思っている。でも今回はもう限界だ。私は電話をかける。「前、責任を取るって言った話、まだ有効なの?」「ようやく決心がついたか。だが、俺が責任を取る以上、もう他の男と関わることは許さない。あの事故は俺だけの責任じゃないからな」受話器の向こうの男の声は静かで冷たい。それでも不思議と安心する。「決めた。後悔はしない」今日まで、顔すら覚えていない相手と結婚するなんて考えたこともなかった。しかも、その相手はかつて私の純潔を奪った男だなんて。そこまで考えて、私は記憶に沈んでいく。私と静雄は幼なじみで、本来ならあの日は私たちの婚約の日になるはずだった。それなのに、小林海咲(こばやし みさき)に酒を飲まされ、私は見知らぬ男と関係を持ってしまった。アルコールのせいで一部の記憶は曖昧だが、海咲が私を部屋まで連れて行ったことだけははっきり覚えている。問い詰めようとするも、彼女は浮かれすぎて高架橋から転落し、植物状態になると聞かされる。私は自業自得だと冷ややかに思う。だが静雄に対しては、私は後ろめたい立場だ。私はすべてを打ち明け、結婚を取りやめると伝えた。しかし彼は拒んだ。「それでも愛してる」その言葉に胸がいっぱいになる。「でも、お前が純潔を失ったことは
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