招待状は黒い紙の封筒に入って届き、赤い蝋で封がされていた。マデリンは封筒を開ける前に、鞭に巻き付いた蛇の紋章を指でなぞった。中には、ロバートの手書きで住所と時間が書かれたカードが1枚だけ入っていた。「俺の本当の好みを見たいか? 午後11時。赤いドレスを着てこい。下着は何も着るな。」彼女の心臓は高鳴った。問題のドレスは、膝上丈の、体にぴったりとフィットする細いストラップのドレスだった。下着なしで着るのは挑発的だろう。しかし、それこそがロバートの狙いだった。彼女が欲望に汗をかき、これから待ち受けることを想像するだけで濡れてしまうような状態で到着すること。クラブはマレ地区の目立たない地下にあり、入り口は無地のオーク材の扉の奥に隠されていた。ロバートは階段の上で彼女を待っていた。黒い服を着て、漆黒の瞳を輝かせていた。「来てくれたのか」彼はまだ疑っているかのように呟いた。マデリンは顎を上げた。「私が来るって分かってたでしょ?」彼はゆっくりと微笑み、彼女の背中に手を滑らせ、自分の体に引き寄せた。薄いドレス越しに、彼女は彼の勃起を感じた。「ああ。君も俺と同じくらいそれに夢中だからな。」彼女が答える前に、彼は彼女を階下へと導いた。クラブは薄暗い部屋が迷路のように連なり、汗と革とセックスの匂いが充満していた。片隅では、黒髪の女性が柱に手錠で繋がれ、男が革の鞭で彼女を叩いていた。彼女の肌はすでに赤く染まっていた。別の部屋では、即席の祭壇の上でセックスをするカップルを、一群の人々が眺めていた。ろうそくの光の下で、彼らの体は艶やかに輝いていた。マデリンは全身に興奮が走るのを感じた。ロバートは彼女の反応を見守り、彼女の腰に回した指を強く締めた。「美しいだろう?誰もが、誰にも咎められることなく、最も望むものに身を委ねている。」彼女はごくりと唾を飲み込んだ。「あなたは?何を望むの?」彼は答えなかった。代わりに、彼女を中央のプラットフォームへと案内した。そこには、金髪で氷のように青い瞳を持つ、背が高く筋肉質な男が待っていた。「マデリン、こちらはニコライだ。」見知らぬ男は身をかがめ、彼女の手を取ってキスをした。彼の唇は彼女の肌に温かく触れた。「ロバートから、君は権力ゲームが好きだと聞いたよ」ニコライは囁いた。ロシア語訛りが言葉を重ねるごとに深みを増してい
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