「うおっ! あ、葵!?」 朝、すっと目覚めると、一番最初に視界に飛び込んできたのは僕の顔を覗き込むようにしながら笑顔を見せる葵の顔だった。「あ。やーっと起きた。おはよう、憂くん」「お、おはよう……。あれ? いつの間にか寝てたんだ、僕」「うん、気持ち良さそうにして寝てたよ。憂くんの寝顔、すごく可愛かった」「可愛いとかやめてよ……。僕だって一応男子なんだからさ。カッコいいとかそんなふうに言ってほしいんですけど」「あははっ! ごめんねー。私って正直者だから。だって憂くん、全然カッコよくないじゃん?」 あ、朝からそんな酷いことを言いますか葵さんよ。全然はないでしょ。探せばどこかにある……はず。自信ないけど。とりあえずグサグサと心に刺さって痛いんですが。 傷付いた! 幼馴染にカッコよくないって言われて傷付いた!「あ。ちょっと話がずれちゃうんだけど。もしかして憂くん、浮気とかしたりしてないよね?」 僕は思わず首を傾げた。「どうしたの、いきなり? というかさ、僕達ってまだ付き合ったりしてないじゃん? だから浮気云々って関係ないと思うんだけど」「へえー、『まだ』ねえ。つまり、憂くんはいつか私と付き合いたいと思ってるってわけねー。ふむふむ、なるほどなるほど。でも、もしかしたら土壇場で振っちゃうかもだけどねえー。あはははっ!」 か、完全に遊ばれてる……。 でも、それでもいいや。 葵の笑顔を見てると、そんなちっぽけで些細なことなんか全部吹き飛んでしまった。やっぱり葵は、僕にとって太陽のような存在だ。 太陽は皆んなに平等に光を与えてくれる。だけど僕は、葵のそんな笑顔を独り占めしたい。 なんて、わがまますぎるよね。 でも、そのためなら、僕はこれからどんなに辛いことがあっても乗り越えてみせる。だから、もっともっと強くならなきゃ。 葵のことを守ってあげられるくらいに。「ねえ、それで葵はなんで僕が浮気してるって思ったの?」「うん。憂くんのスマホが光ってたからちょっと見てみたんだけど、SNSから通知が来てたから。だから私以外の女の子とやり取りしてるのかなあと思って」「あ、そういうわけね。って、人のスマホを勝手に見ちゃいけません!」「大丈夫! そこら辺は大人の葵様だから、プライバシーはしっかり守ることにしてるのです! ロックかかってたから見られなかっただけ
Terakhir Diperbarui : 2026-07-06 Baca selengkapnya