Todos os capítulos de 限界なき番(リミットレス・ペア): Capítulo 21

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第21話「ひなた、消失」

 ひなたが消えたのは、午後二時三十七分だった。 その時刻が正確にわかるのは、家中にある十七台の観測機器が、ほぼ同時にエラーを吐いたからだ。昨日から続く情動共鳴光の解析中、ひなたはリビング中央に設置した簡易観測装置の前で腕を組んでいた。世界中で発生している光とYH-Modelの波形を比較するため、朝からずっとデータを眺めている。 ユナはソファでノートパソコンを開き、その横顔を眺めていた。「先生」「なに」「眉間」「眉間?」「今日ずっと難しい」「顔の話?」「顔の話」 ひなたは無視してモニターへ戻った。画面には二本の波形が重なっている。一つは世界各地で観測された情動共鳴光。もう一つは、自分たちのBond Overflow。形はよく似ている。けれど、同じではない。「世界中の発光現象に、YH-Modelと共通する周期がある」「へぇ」「ただし振幅は極端に小さい。昨日見た通り、フェロモンを介さない例もあるし、対象がその場に存在しないケースもある」「うん」「つまり――」「先生」「なに」「私、たぶん今、論文の査読者みたいな顔してないよ」「聞いて」「聞いてるよ。半分くらい」「半分」 ひなたが振り返る。その瞬間、装置のランプが一つ光った。 ユナが指を差す。「先生、今の」「見た」 二人とも黙った。もう一度、光る。今度は二つ、その次には四つ。「増えてない?」「増えてる」 ひなたが操作盤へ手を伸ばす。装置は昨日から各地の情動共鳴光を受信しているだけで、こちらから何かを送信する設定にはしていない。そのはずだった。 画面右上の数値が、ゆっくりと上がり始める。 12、19、34、68。「先生」「待って」「待ってる場合?」「原因を切り分ける」 ひなたが接続を一つずつ解除していく。東京、ソウル、台北、パリ。通信先を落としても数値は下がらず、むしろ規則正しく上昇を続けた。 ユナがソファから立つ。「これ、前にも見たことない?」「どれ」「先生が焦って、機械が言うこと聞かなくなって、そのあと大体すごいことになるやつ」「そんな分類はない」「シリーズ化してるよ」「してない」 数値が137を示したところで、モニターの端に警告表示が浮かんだ。《YH-Model:外部共鳴を検出》 ひなたの手が止まる。「外部?」「世界から?」
last updateÚltima atualização : 2026-08-22
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