All Chapters of アルファ・アーサー、彼女は俺のものだ: Chapter 31 - Chapter 40

65 Chapters

第31章

アルファ・アーサー:「大丈夫か、エラーラ?」彼女の顔色が悲痛さに青ざめていたため、私は問いかけた。「ええ、大丈夫です、アルファ」彼女が重そうに唾を飲み込み、涙をこらえるように瞳を揺らしているのに気づく。その顔に浮かぶ困惑は、彼女がこの場所に居心地の悪さを感じているサインを送っていた。彼女をここへ連れてきた理由は、そんなことのためではなかった。息の詰まる屋敷や彼女の姉から離れ、新鮮な空気を吸わせてやりたかったのだ。姉との一件に対する私の態度に、彼女が激しく怒っていることは分かっていた。だが、あれが最善だったのだ。私自身にもまだ全容が見えていない何かから彼女を守るためには、そう振る舞う必要があった。二人の口論にはもっと深い裏があると感じているし、実を言えば、私は二人の会話を盗み聞きしていたのだ。悲しい現実として、エラーラがクロエのような女に打ち勝つためには、己の感情を制御できるようにならなければならない。そこで私の出番となる。なぜアルファ・キングとしての権力を行使しないのか、疑問に思うかもしれない。だが真実は、罪が証明されていない無実の臣下を害することは私にも許されていないのだ。だからクロエやその母親の有罪が証明されるまでは、私自身が表立って介入することはできない。たとえクロエが群れのルナであり、私がエラーラとの関係を修復しようとしている最中であってもだ。エラーラがあのように泣き崩れる姿を見るのは胸が痛んだし、できることなら自らの手でクロエの首をへし折ってやりたいとさえ思った。今の私がエラーラのためにできると分かっている唯一のことは、陰から彼女を支えることだけだ。彼女が戦いに立ち向かえるよう、精神的にも感情的にも万全な状態を保たせること。エラーラはまだこれを理解できないかもしれないが、時が経てば、背後にある私の支えに気づいてくれると信じている。私が彼女に対して感謝し、深く愛している点――それは彼女が強い雌狼(シー・ウルフ)だということだ。ただ座り込んで、誰かに手取り足取り与えられるのを待つような弱い女たちとは違う。クロエが私の仕掛けた罠に落ちるのが待ちきれない。そうすれば、ようやく彼女を私の人生から完全に追い出すことができる。正当な理由さえ示せば、ロキも私に腹を立てたりはしないはずだ。「あの少女のことを教えてくれませんか」エラーラが私の注意を引いた
last updateLast Updated : 2026-08-22
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第32章

カルス:二人の顔に浮かんだ表情――驚愕の表情がたまらなかった。私の周りにいる奴らには、いつもそう感じていてほしいのだ。それが心からの悦びを与えてくれ、もっとからかってやりたいという活力を体に満たしてくれる。今のエラーラの表情など最高だ――完全に呆気にとられている。「知らせとは何だ、カルス? 言うべきことを言って、さっさと消えろ」アルファ・アーサーが苛立ちを露わにして吐き捨てた。私は手のひらを出し、彼の顔の近くにかざした。「おいおい、落ち着けよ。俺がここにいるのが嫌なら、今すぐ引き上げてもいいんだぜ? だが後で泣きついてくるなよ、いいな?」私は立ち去ろうと踵を返した。引き止める者がいないか横目で窺ったが、誰一人声をかけてこない。どれだけ薄情なんだ?くるりと向き直り、二人の正面に立つと、私は握り拳に咳払いをした。「まずは良い知らせからいくとしようか」「手短にしろ、カルス。非常に重要な用件が控えているんだ」アルファ・アーサーが髪に指を突っ込んだ。その瞳を見れば、私を早く追い出したくて内心焦れているのが手に取るように分かった。エラーラと二人きりになり、キスを交わし、睦み合いたいのだろう。そんなこと、絶対に許すつもりはない。私自身も彼女を求めているのだから。エラーラは美しく、私の好みのタイプだ。強くて、活発で、実に興味を惹かれる雌狼(シー・ウルフ)。雌狼の中でも滅多にお目にかかれない逸品だ。口を開くたびに見せるあの不敵さが気に入っていたし、彼女をここへ連れてきた自分の判断を今では後悔しているほどだ。部下が彼女を捕らえて我が家へと連れてきた時、その美しさに目を奪われた。だが彼女がアルファ・ブレイドの所有物であるという事実――二人の関係はまだ掴めていなかったが――その事実のせいで、彼女をよそへ送り出す決断を下してしまったのだ。その瞬間に思い浮かんだ唯一の信頼できる相手がアルファ・アーサーだった。まさか獅子の巣穴に彼女を送り込むことになるとは思いもしなかった。一体どうやって、エラーラはこんな狂ったアルファ・キングたちと関わりを持つようになってしまったのか? 女の体を弄び、欲望のままに使い捨てるような男たちと。今やエラーラに興味を抱いているという事実を抜きにしても、彼女が他の雌狼たちと同じような目に遭うのを見たくはなかった。奴らの手にかかり、今なお苦しんでいる
last updateLast Updated : 2026-08-23
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第33章

第33章カルス;「おい相棒! 俺はいつだっ……」私が言い終える前に、ベータ・ロキが私に向かって咆哮し、爪を伸ばした。「我がアルファにそのような口を利くなど、許さん」彼は怒鳴り散らし、席から勢いよく立ち上がった。私は手のひらを向けた。「分かった、分かったよ。もう言わない。悪かったな」私は口にした。吹き出す笑いに体が小刻みに揺れる。奴の反応は実におかしかった。アルファ・アーサーと二人きりではないこと、そしてこの堅物すぎるベータが同席していることをすっかり忘れていた。アルファ・アーサーに対する無礼を誰よりも嫌う男だ。ああ、アルファ・キングのベータとして己の務めを果たしているのは分かるが、俺のような手合いにはもう少し寛大であってほしいものだ。アルファ、ベータ、ガンマ、あるいはルナといった身分制度にそこまで傾倒していない者たちに対しては。確かに俺もアルファ・ウルフだが、そうした階級への執着は薄い。俺が理解する言葉は善と悪、白か黒か、それだけだ。俺はこの「序列」と呼ばれるものが心底嫌いだし、心から軽蔑している。俺の目には誰もが対等だが、俺が相手にするのは腐ったリンゴだけだ。排除しなければ他者まで汚染してしまうような毒された連中だけを始末する。俺は時折ひどく風変わりな奴に見えるらしいが、人々はそんな俺を好んでくれている。アルファ・アーサーはすぐさまベータの腕を掴んだ。「よい、ロキ。構わん。カルスは家族のようなものだし、そう呼ぶよう命じたのは私だ」アルファ・アーサーはベータ・ロキにそう説明したが、私には疑問だった。私がアルファ・アーサーにそのような口調で話すことをベータ・ロキは百も承知のはずなのに、なぜ毎回腹を立てるのか。まるで私がアルファ・アーサーにそんな話し方をするのを初めて聞いたかのように、いつも振る舞うのだ。まあ、今慣れる気がないなら、将来慣れればいいだけの話だ。奴のことなど知ったことではない。私は顔を前に突き出し、口元に薄笑いを浮かべてソファを指差した。「尻をソファに戻したらどうだ? アルファ・アーサーからすでに命令が出ているぞ」私はベータ・ロキの顔を見据え、眉をひくつかせてみせた。彼の顔が怒りに歪み、顎が固く引き締まるのを眺める。いつも深刻ぶっている奴だから、その反応にも驚き配しない。まるで異星人のような振る舞いだ。「アルファ、差し支えなければ退室
last updateLast Updated : 2026-08-23
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第34章

ルナ・クロエ;「いつまで私を拒み続けるつもりなの、ベータ・ロキ? 私のことが好きで、求めているくせに。さっさと抱いて、私を犯せばいいじゃない?」私の両腕がベータ・ロキの首に絡みつき、指先が彼のうなじの髪を優しく撫でた。彼は私の腰に手を添え、押し離そうとしたが、その手が腰の上で止まったのに気づいた。彼にはできないのだ。気持ちを隠そうとしているものの、私を欲しているからこそ、無情に突き放すことなどできはしない。「なぜ私があなたを求めているなどと言い続けるのですか?」彼の声はかすれ、聞き取るのがやっとだった。腰にある彼の手を掴んで自分の尻へと導き、私は体を彼へと押しつけた。胸が彼の逞しい胸板に押しつぶされる。「私を抱きたくて堪らないのでないなら、なぜ私の部屋にいるの? どうしてあなたのモノは硬くそそり立っているの?」唇を彼の耳元へと寄せ、囁きかけた。「抗うことなんてできないわ。私もあなたが欲しいの、ベータ・ロキ。体中が火照って、私の秘部はあなたのモノを迎え入れたくて濡れそぼっているのよ」彼が激しく息を呑むのを見つめながら、この男が今、自らの性的な衝動と必死に戦っているのが手に取るように分かった。一方では私を激しく求め、もう一方では自らのアルファへの忠誠を保とうともがいている。その忠誠心など、必ず破らせてみせる。彼に私を抱かせ、それを弱みとして握り、自らの利益のために利用する必要があった。アルファ・アーサーの人生における自らの地位を確固たるものにしたい。そしてベータ・ロキこそが、それを実現させるための最高の駒だった。彼が私にどんな感情を抱こうと知ったことではない。惚れてくれと頼んだ覚えもない。確かに美男子ではあるが、私の好みではないのだ。私が何よりも渇望する「玉座」を彼は持っていない。その理由だけで、自分の中に芽生えかけるどんな感情も消し去るには十分だった。私は権力と富を持つ男を愛している。だからこそエラーラの婚約者であるギデオンと付き合い、あの小さなモノを我慢して受け入れていたのだ。エラーラがあんなサイズでどうやって満足していたのか理解に苦しむ。あんな男は捨てて正解だった。そもそも、なぜエラーラはギデオンと一緒にいず、アルファ・アーサーの屋敷にいるのか。破局でもしたというのか?まあ、私には関係のないことだ。今の私の関心はベータ・ロキに私を抱かせるこ
last updateLast Updated : 2026-08-24
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第35章

アルファ・ブレイド;ペントハウスの屋上に立ち、両手をポケットに突っ込みながら、ベータのブロンソンを見据えた。我が全能のベータ様がようやく帰還する気になったらしい。だが、何だと思う? 奴は戻ってくるなり、俺を心底苛立たせる選択をしたのだ。帰還を歓迎できると思っていた矢先、ブロンソンは見事にその期待を裏切ってくれた。「ナイトシェイドの群れ(パック)へ乗り込むのが愚策だと俺が指摘しなかったら、お前は戦士たちを率いて他のアルファの領土を侵犯していたところだぞ。それほどまでに欲するその雌狼は一体何者なんだ?」ブロンソンは胸の前で腕を組み、俺の顔をまっすぐに見つめた。まったく……また始まったか。「欲してなどいない、ブロンソン。断じて違う」「なら、彼女をどうする気だ?」「大したことじゃない」「『大したことじゃない』とはどういう意味だ? お前はその女のために、戦士たちを屠殺場へ送り込もうとしていたんだぞ。何者でもないというなら、なぜ群れへ連れ戻すためだけにそこまでの危険を冒す? 納得がいくように説明しろ、アルファ」ブロンソンは、俺が最も聞きたくない正論を並べ立てた。俺は頭を後ろに反らし、重いため息を吐いた。「俺に余計なストレスを与えていると思わないのか、ブロンソン? そのために群れへ呼び戻したわけじゃない」「ストレスについて文句を言う権利があるのは俺の方だ。何時間もかけて群れに戻ってきたんだぞ。とんでもない事態でも起きているのかと思えば、アルファが雌狼一匹のために群れの留守番を頼みたいときた」奴は怒りをぶちまけた。ブロンソンは俺のベータであると同時に、無二の親友でもあった。だが、奴はベータとしての義務を心底嫌っている。群れが若き血を求めていたため、父親の跡を継いで俺のベータに任命されたのだ。その知らせを聞いた時の奴の絶望ぶりは今でも覚えている。何日も誰とも口を利かなかったほどだ。ブロンソンは戦場に身を置くよりも、世界中を旅して様々な女の体を味わうことを好む男だ。幾度となくその地位から逃げ出そうとしたが、結局その重責からは逃れられなかった。呼び戻されたことが奴にとって理不尽なのは分かっている。だが、俺が留守にする間、群れを任せられる相手が必要だったのだ。奴にとっては迷惑極まりない話だろうが、選択の余地はなかった。ポケットに手を突っ込んだまま体を反転させ、眼
last updateLast Updated : 2026-08-24
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第36章

エラーラ;「ここが気に入らないのか? 別の店を予約して、そちらへ向かってもいいが」アルファ・アーサーが番号をダイヤルしようと、居心地の良いテーブルからスマートフォンを手に取った。私はその手首を掴み、彼を制止した。「このレストランで十分すぎるほど素敵です、アルファ。私は気に入っています」私の目は、なおも店内の隅々を落ち着きなく巡っていた。「気に入っているなら、なぜ居心地が悪そうにあちこち見回しているんだ? 喜ぶと思って連れてきたのだが……どうやら違ったようだな」彼は席から勢いよく立ち上がった。私を席から立たせようとする勢いだった。私は彼のズボンの裾をそっと掴んだ。「アルファ、大丈夫です。失礼な態度をお許しください。ただ、その……」本当のことを告げるのは得策ではないと気づき、言葉が口の中で止まった。高級レストランに来たのはこれが初めてだなどと、あるいは男にこんな店へ連れてきてもらったことなど一度もないと知られたら、彼はどう思うだろう? 私をどう見るだろうか?父は貧乏ではないし、我が家はいわゆる中流階級と呼ばれる部類に入る。だが、私が決して触れることのできなかったものは数多くあり、これもその一つだった。一体どこの世界に、こんな高価な食事を支払える金を持つ私がいるというのか? 誤解しないでほしい。男からの素敵なもてなしは大好きだし、どんな女性だってそうだと思う。けれど、私をそんな場所へ連れて行ってくれる男はいなかったし、自分で行くようなお金もなかった。父はこれに近い程度のものならともかく、このような贅沢のためにお金をくれることなど絶対にない。ああ、念のために言っておくが、もう一度誤解しないでほしい。私にお金がないのは、怠惰だからではない。父が私にいかなる仕事に就くことも許さなかったのだ。世間体や自分の立場を気にする父は、娘が働くことを自らのプライドへの侮辱だと考えていた。まあ、父の立場も分からなくはない。少なくとも、父は治安維持のために他の群れへと赴くガンマ・ウルフの一員だった。だからこそ、多くの人々から敬意を払われていたのだ。だが考えてみてほしい。働くことも許されず、誰からも一銭ももらえない家で、どうやって自分の欲しいものを手に入れろというのか? 元カレのギデオンのことなど話したくもない。あいつは最悪だった。あの男は、私に小銭を恵むくらいなら自分の尻
last updateLast Updated : 2026-08-25
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第37章

アルファ・アーサー;彼女の中で何が起きているのかは、すでに分かっていた。何を求めているのかも手に取るように分かる。だが、彼女自身の言葉で聞きたかった。その柔らかな声で私に求め、完全な許しを与えてほしかったのだ。私自身も彼女を欲して内側が張り裂けそうだったが、彼女の方から招き入れてほしかった。そうすれば、この瞬間は互いにとってより深く刻まれるものになる。決して忘れられないものに。身を乗り出し、その唇を見つめた。「言ってごらん、エラーラ、何が欲しい? 口にするだけでいい。望みを言え」ズボンの中で私のモノが脈打っていた。彼女の唇が開きかけたが、言葉は喉の奥で詰まった。私から顔を背け、視線を合わせまいとする。熱を帯びた彼女の頬に手のひらを当て、優しく顔をこちらに向けさせた。「私から逃げようとするのは好まない。まるで私が怪物であるかのように思えてしまうからな。私は怪物ではない、エラーラ。お前には私に心を開いてほしいのだ。お前に対して抱くこの感情が何なのかは自分でも分からないが、手放したくはない。そして今回は、正しいやり方で進めたい。望みを言ってごらん、すべて叶えてやるから」ただ彼女の声が聞きたかった。彼女自身がこれを望んでいるのだと確信したかった。その仕草は彼女が求めていることを物語っており、体がひどく熱を帯びているのも分かっていた。だがそれでも、彼女の心もまたそれを望んでいるのだと確かめたかった。ただ体を重ねるのではなく、私の女として愛し合いたかったのだ。私を受け入れ、心の底から私を求めてくれる、私の女として。「アルファ、あ、あなたを求めています……でも、今自分が感じているこの気持ちが怖いのです」その表情からも、感情を言葉にするのに必死なのが見て取れた。私は愛おしさに小さく笑い、彼女の髪を撫でた。私が好んで行う仕草だった。「何も気負うことはない、エラーラ。フィリップを呼んで家へ向かおう」そう言って動こうとすると、シャツの裾を引く柔らかな感触があった。「まだ、呼ばないでください」彼女は私がフィリップを呼ぶのを押し留めた。向き直り、彼女を見つめた。「帰りたくないのか?」彼女は小さく頷き、両頬を真っ赤に染めながら視線を伏せた。思わず笑みがこぼれた。照れているのだ。エラーラが私の前で恥じらっている。初めてのことだった。それは、彼女が私に対して確かに感情を抱い
last updateLast Updated : 2026-08-25
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第38章

エラーラ;彼の最初のひと突きに、その先端の太さを秘部で感じ取った私は思わず息を呑んだ。彼の肩にしがみつき、必死に乱れる呼吸を整えようとする。どうして初めてのときのように、こんな反応をしてしまうのだろう? 私の一体何がおかしいというの? 今日はもう十分に恥を晒してきたはずなのに。アルファ・アーサーに対して、なぜこれほど初々しく恥じらってしまうのか自分でも分からなかった。「エラーラ、力を抜いて私を受け入れてくれ。お前がとてもきつくて中に入れない。ただリラックスするんだ。ゆっくり、優しく相手をするから」彼はこれ以上ないほど温かい言葉をかけながら、満面の笑みを浮かべた。アルファ・アーサーは私の体の隅々に優美な口づけを落としていった。その手は、彼の前に投げ出された私の腰を掴んだままだ。彼は私の乳首に口を含み、舌先で転がした。再び体に熱が灯り、秘部から蜜が滴り落ちる。温かく張り詰めたモノが秘処の表面を擦るのを感じ、やがてゆっくりと奥へと沈み込んできた。私は肩を強く掴みながら息を呑んだ。胸元に落とされる彼の唇の巧みさに翻弄されながら、気がつけば私は彼の上で腰を揺らしていた。アルファ・アーサーは低く甘い声を漏らし、私の体を強く抱きしめると、手を添えて私の腰の動きを早めさせた。下から突き上げながら、情熱的なキスで私の唇を奪う。まるで世界が静止し、この世に私たち二人しか存在しないかのように感じられた。外に停めた車の中にいることなど気にならなかった。高級レストランの敷地内という周囲の環境すらどうでもよかった。夕暮れ時で、まだ多くの人々が行き交っていたけれど、今の私にとっては何の意味も持たない。ただこの極上のモノの上で自らを解放したかったし、今まさにそれが起きていた。アルファ・アーサーは女を喜ばせる術を熟知しており、そんな彼が堪らなく好きだった。彼の下からの突き上げに合わせ、親指が私の陰核を擦り上げるのが分かった。突きが激しさを増すにつれ、私の胸は激しく揺れ、指先は彼の髪を強く掴んでいた。「くっ……お前の秘部が俺のモノを締めつける感覚、たまらなく最高だ。狂いそうだ」彼は息を呑みながら唇を微かに開いた。私の中の熱情は激しさを増していった。溢れる蜜が彼の硬いモノを伝い、丁寧に整えられた彼の剛毛を濡らしていく。全身の細胞が震え始めた。天国のような快楽に包まれ、私は喘ぎ、叫び
last updateLast Updated : 2026-08-26
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第39章

アルファ・アーサー;「そこをどけ! どかないならこのストレッチャーでお前ら全員轢き潰すぞ!」私は咆哮し、看護師たちと共にエラーラを乗せたストレッチャーを押し進めた。病院内にいる人々を押し退けるように手を振り払う。目に涙が滲み、恐怖で心臓の鼓動が激しさを増していた。看護師たちはエラーラを救急処置室へと運び込み、私に外で待つよう告げた。医師たちも加わり、全員が彼女の処置のために救急ユニットへと駆け込んでいく。私は救急処置室の前を行ったり来たりと歩き回った。苛立ちから髪に指を食い込ませ、頭を抱え込む。人生で三度目となる、未知の恐怖による全身の震えを覚えていた。頭の中で狼が吠え続け、全身の毛が逆立つ。私と狼の双方が怯えていた。最初にこの感覚を味わったのは、父が亡くなる前、母に起きたあの夜の事故だった。私がまだ17歳の頃、母は悲惨な交通事故に遭い、まさに今のように病院へと担ぎ込まれた。あの夜、私と父は看護師たちの後を追った。当時アルファ・キングだった父が、何かに怯えている姿を目にしたのはそれが初めてだった。父は私を抱きしめ、すべて上手くいくと言い聞かせてくれたが、その頬には涙が溢れていた。私たちは母が救急処置室から無事に戻ってくるよう、月の女神に何度も何度も祈りを捧げた。だが、無駄だった。月の女神は私たちの祈りに耳を貸さず、その夜、私たちは母を失ったのだ。私と父は病院の床に座り込み、絶望に打ちひしがれた。涙が枯れるほど泣き、心は粉々に引き裂かれた。あの夜の父は獣のような精神状態に陥っていたため、誰も私たちに近づこうとはしなかった。近づく者がいれば、父は容赦なく殺していただろう。私の人生における最初の最悪の経験だった。二度目にこの恐怖を味わったのは、父とアルファ・ブレイドの父が旅の途中でライカンに殺害された時だった。父の首は群れへと持ち帰られ、私に手渡された。私はまだ25歳で、その出来事は私を完全に破壊した。それが原因で私は他者を深く憎み、人との関わりを断つようになった。さらに悪いことに、私の父とアルファ・ブレイドの父をライカンに売り渡したのが、レオナの強欲な両親だったという事実を知った。彼女の両親は、私たちの家系を裏切ったのだ。実のところ、レオナは私にも、彼女を心から愛していたアルファ・ブレイドにも何の感情も抱いていなかった。当時彼女が見せていたすべて
last updateLast Updated : 2026-08-27
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第40章

「手を離せ。その怒りを向ける相手が間違っているぞ」怒りを滲ませたカルスの言葉に、私は彼の襟首を掴んでいた手を離した。彼は密かに喉を鳴らして咳払いをした。「アルファ・アーサー、失礼な口を利くつもりはなかった。声のトーンを荒げてすまない」カルスの良いところを挙げるとすれば、自分を律する引き際を心得ており、私に対して一線を越えない点だ。もっとも、たまにひどく鬱陶しい男ではあるが。「構わない、カルス。それで、その動画をどこで手に入れた?」私はこの動画の出所が気になって仕方がなかった。誰が関わっているのか突き止め、この足で踏み潰してやる必要があった。「偶然見かけただけだ。今やネット中にばら撒かれている」カルスの視線がクロエに向けられた。「この動画の男が誰か見当はつくか? 誰にも正体が分からないよう、完璧にぼかしが入れてあるが」彼はロキからスマートフォンを受け取り、再び動画を再生した。「誰なのか分からないわ」クロエは困惑した様子でゆっくりと首を横に振った。「見当もつかない。でもこれ、本当にアルファ・ブレイドじゃないの?」クロエも画面をじっと見つめていた。その指が動画の中の私の動きをなぞる。「この完璧な体つきからして、アルファの狼であることは間違いないわ。もしこれが本当にアルファ・ブレイドなら、褒めてあげたいくらいね。飢えた獣みたいに激しく抱いているもの」カルスはその言葉に同意して頷いた。「まさに野獣だな。ああいう男は何百年も檻に閉じ込めておくべきだ」「何だと!?」私は思わず唾を気管に詰まらせて激しくむせ込んだ。拳を固く握りしめて激しく咳き込むうちに、目に涙が滲むのを感じた。「大丈夫ですか、アルファ?」クロエが慌てて駆け寄り、落ち着かせようと私の背中をさすった。「ああ、平気だ、クロエ」今度は少し落ち着いた声で返した。「ふーむ……それにしても、この野獣のような男、どこかアルファ・アーサーに似ていないか?」カルスがスマートフォンを私の顔の横に近づけて見比べようとした。私は顔を背け、固く唾を飲み込んだ。「男なんて誰にでも似るものだろう」声がわずかに震えた。内心の動揺がすでに顔に出てしまっているのが自分でも分かった。自分の私生活に他人が首を突っ込むのは大嫌いだし、今回はその最悪のケースだった。どうやってあの情景が撮影され、流出したのか皆目見当がつかない。あの行為は
last updateLast Updated : 2026-08-28
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