デビュー当初から作詞に深く関わっていたのも特徴的で、『A Song for ××』に収録された『from your letter』などは10代ならではの繊細な情感が伝わってくる。ライブパフォーマンスも早くから評価が高く、『ayumi hamasaki ARENA TOUR 2018 ~POWER of MUSIC 20th Anniversary~』で再現されたデビュー当時のステージングを見ると、その完成度の高さに驚かされる。
ayuの音楽スタイルの変遷を辿ると、デビュー時の『A Song for ××』で見せた切ないバラードから、『Boys & Girls』のようなエレクトロポップへの転換が鮮烈だった。2000年代初頭は『Duty』でロックテイストを加えつつ、『MY STORY』ではジャズやR&Bの要素を取り入れるなど実験的な側面も。
2010年代に入ると『Love songs』でピアノを基調としたミニマルなアレンジに移行し、最近の『Remember you』ではオーケストラサウンドと電子音の融合で、まるで過去の自分と現在を対話させるような深みを見せている。特に『M』のような壮大な楽曲と『Microphone』のようなアグレッシブな曲を同じ時期に発表する二面性が、彼女のスタイルの幅広さを物語っている。