テーマとしての『人は人』を掘り下げた作品なら、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』が思い浮かびます。人間と機械の境界が曖昧になる近未来を舞台に、自我やアイデンティティの本質を問いかけます。
特にタチコマと呼ばれるAI搭載戦車のキャラクターが興味深く、彼らが『感情』を模索する過程は『人間らしさ』の定義を揺るがします。草薙素子の『幽霊とは何か』という独白も、肉体と精神の関係性を考えるきっかけになります。こうしたSF要素を交えつつ、結局は『人間とは何か』という根源的な問いに帰着する構成が秀逸です。