曲を聴くとき、いつもまず人物像から音を想像する癖があって、クロエ=反骨心と寂しさが同居するキャラクター像が浮かぶ。だからおすすめの一つ目は、'Life is Strange'のオフィシャル・サウンドトラックに収録されているインディー寄りの楽曲たち。特にSyd Mattersの「To All of You」はクロエの切なさと希望の揺らぎをよく表現していて、何度聴いても胸が締め付けられる。
次にスコア面では、ゲーム内でクロエの出番に多用されるアコースティック主体の短いフレーズ群を追ってみてほしい。ジャンルで言えばフォーク寄りのギターや控えめなストリングスがクロエの繊細さを際立たせるので、シーンごとに流れる短いスコア曲を断片的に聴き比べるだけでも新しい発見がある。僕にとっては、この組み合わせがクロエ像を最も生き生きと感じさせてくれる。最後に、ゲーム外でのカバーやアレンジも侮れないので、ピアノやギターソロのインストアレンジもチェックしてみてほしい。
夜空に溶け込むようなメロディを探しているなら、'秒速5センチメートル'のサウンドトラックから『One more time, One more chance』は外せない。山崎まさよしの歌声が切なさを増幅させるこの曲は、孤独な夜にぴったりの情感を運んでくる。
もうひとつ注目したいのは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の『Inner Universe』。オルガ・ヤコブレヴァの神秘的なボーカルと重厚な電子音が、夜の深みへと引き込んでいく。特に雨音が窓を叩くような晩には、この曲の持つ未来的な孤独感が不思議と心地よく感じられる。
意外なところでは『デトロイト・ビカム・ヒューマン』の『Dark Moon』も夜の静寂に寄り添う名曲だ。ピアノのゆったりとした旋律が、昼間の喧騒から解き放たれた心に染み渡るように感じられる。ゲーム本編の重厚なテーマと相まって、思索的な夜を過ごしたい時に最適だ。