クトゥルフ神話の『這い寄る混沌』は、ニャルラトホテプを題材にした創作が特に活発ですね。漫画『這いよれ! ニャル子さん』は現代風のアレンジで人気を博しましたが、他にもインディーゲームの世界ではこの神々をモチーフにした作品がちらほら見つかります。
最近気になったのは、『Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth』のMODコミュニティで、ニャルラトホテプの信徒を主人公にしたストーリー拡張が作られていました。二次創作の面白いところは、原作の不気味さを保ちつつ、現代的な解釈を加えられる点です。例えばニコニコ動画では、邪神を擬人化した歌い手のUTAU音源が300種類以上存在するとか。
オリジナルと二次創作の境界線が曖昧になるのもこのテーマの特徴で、作者のラヴクラフト自身が他の作家の設定を流用していたことを考えると、ある種の正当な継承とも言えるかもしれません。
『Fate』シリーズのサーヴァントたちはまさに神格をモチーフにしたキャラクターの宝庫だ。ギルガメッシュやイシュタルといったメソポタミア神話の神々をはじめ、世界各地の神話・伝説の英雄が現代的な解釈で描かれる。特に面白いのは、神々の性質を人間的な性格に落とし込む手法で、例えば『Fate/Grand Order』のケツァル・コアトルは太陽神の威厳と教師としての柔和さを併せ持つ。
北欧神話を題材にした『God of War』(2018)のミミルも印象的だ。首だけの存在でありながら、物語の鍵を握る知恵者として活躍する。神々の力を借りる『Hades』のゼウスやアテナの祝福システムも、神格とプレイヤーの関係性をうまくゲームメカニクスに反映している。こうしたキャラクター設計の背景には、古代の神々を現代の物語にどう溶け込ませるかというクリエイターたちの試行錯誤が見える。