英語圏の作品で似たニュアンスを探すなら、『The Little Prince』の主人公の描写が近いかもしれない。子供らしい純粋さと、大人たちの世界に対する無理解が共存している点で。ただし文化背景の違いもあって、完全に一致する単語はないのが難しいところ。文脈によっては『guileless』や『artless』といった少し古風な単語の方がしっくりくる場合もある。
『The Catcher in the Rye』のホールデン・コーフィールドが嫌う『phony』の対極にあるのが『頑是ない』状態だとしたら、それは偽りのないありのままの姿。翻訳では『free from artifice』なんて長めの表現を使わざるを得ない時もある。文化によって概念の捉え方が違うから、一対一で対応する単語を探すより、状況ごとに最適な表現を選ぶ方が現実的かもしれない。