Guns N' Rosesのバージョンはオリジナルのフォーク調とは全く異なるロックアレンジで、スラッシュのギターソロが特に印象的だ。
90年代のMTV世代にとっては、このカバーが最初に触れた『Knockin' on Heaven's Door』だった人も多いはず。アックスル・ローズのヴォーカルは荒削りながらも情感たっぷりで、特にライブ版ではアドリブの絶叫が加わりさらに迫力が増す。
ボブ・ディランの詩の世界観をハードロックで解釈したという点で、非常にユニークな再解釈と言える。途中の『What's so civil about war anyway?』という台詞の挿入も、当時のバンドの反戦メッセージが感じられるポイントだ。
『Knockin' on Heaven's Door』と言えば、まず頭に浮かぶのはボブ・ディランの名曲そのものだ。この曲は数々の映画やドラマで使用されてきたが、特に印象的なのが1997年のドイツ映画『Knockin' on Heaven's Door』だ。タイトル通りこの曲がテーマソングとして使われ、主人公たちの旅路を情感たっぷりに彩っている。
この曲の映画での使用例で忘れられないのは、『パトリオット・ゲーム』のクライマックスシーン。緊張感と哀愁が混ざり合った場面で流れると、観客の感情を一気に引き寄せる。西部劇『ワイルド・バンチ』の終盤でも使われ、悲劇的な結末に深みを与えている。曲の持つ叙情的な雰囲気が、どの作品でも重要なシーンをさらに印象的にしているのが特徴だ。