『じゃじゃ馬ならし』の原作と映画を比べると、キャタリーナというキャラクターの描かれ方に最も顕著な差異がある。シェイクスピアの劇では、彼女の『じゃじゃ馬』ぶりは社会規範からの激しい逸脱として描かれ、ペトruccioによる『調教』は残酷な面もあった。一方、1999年の『10 Things I Hate About You』のような現代的な翻案では、キャタリーナに相当するキャラクターの反抗は、むしろ自立心の強い女性像としてポジティブに再解釈されている。
シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』は現代にも通じるテーマを扱っているため、様々な形で翻案されています。
特に印象深いのは、10代向けにリメイクされた『10 Things I Hate About You』という映画です。舞台を現代の高校に移し、ケイトとビアンカの姉妹を中心にしたラブコメディに仕上がっています。ヘイス・レダーとジュリア・スタイルズの演技が光り、原作のスパークを残しつつも全く新しい魅力を生み出しています。
音楽やファッションも2000年代初頭の雰囲気をよく表していて、当時のティーンカルチャーを知る者としては懐かしさも感じます。原作の『じゃじゃ馬』という概念を現代風に解釈した点が特に秀逸で、シェイクスピア作品の普遍性を実感させられます。