キャラクターの感情を爆発させるような怒りの演技は、声優の真骨頂とも言えるもの。特に『ジョジョの奇妙な冒険』のDIO役・子安武人さんの「WRYYYYYY!」は、憎悪と狂気が詰まった叫び声として伝説級。あの独特の喉を震わせるような咆哮は、何度聞いても鳥肌が立つほど圧倒的だ。
『進撃の巨人』のエレン役・梶裕貴さんも、憤怒に満ちた演技で印象的。特に「殺す…全てを…!」というセリフは、狂気じみた決意が声の揺れや破裂するようなトーンから伝わってくる。逆に『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨役・関俊彦さんは、冷静さの中に潜む残忍さを低く震える声で表現し、静かな恐怖を感じさせる。
最近では『呪術廻戦』の両面宿儺役・諏訪部順一さんが「弱い奴ほどよく吠える」と
嘲るようなダークな威圧感が話題に。声優たちは単に怒鳴るのではなく、キャラクターの背景にある感情を層状に表現することで、いまいましさに深みを与えている。