カノン進行を基調としたJPOPの名曲といえば、まず思い浮かぶのは『未来予想図II』です。DREAMS COME TRUEのこの楽曲は、優しいメロディーと相まってカノンの安定感が聴く人の心に深く染み渡ります。
特にサビの部分でのコード進行の流れは、どこか懐かしさを感じさせるのが特徴。90年代のJPOP黄金期を代表する一曲で、当時から現在に至るまで多くのカバーが生まれています。カノン進行の持つ普遍性と情感を、これほどまでに昇華させた例はそうないでしょう。
パッヘルベルのカノンはクラシック音楽の中でも特にアレンジのバリエーションが豊富で、ピアノ版だけでも様々な解釈がありますね。
George Winstonの『December』に収録されているアレンジは、シンプルなメロディーラインを情感たっぷりに奏でるスタイル。左手のアルペジオが雨粒のように優しく、冬の静けさを思わせる仕上がりです。特に中間部で転調する際のニュアンスの付け方が絶妙で、何度聴いても胸にじんと来ます。
一方、近代的なアプローチならLee Gallowayのジャズテイストを加えたバージョンがおすすめ。伝統的な形式を保ちつつ、アドリブ部分で現代的なハーモニーを散りばめているのが特徴です。ピアノトリオ編成で録音されたライブ映像は、即興の妙味が感じられて特に素晴らしいです。