ヘテロのストーリーが気になって仕方ないのは、キャラクターたちの微妙な関係性の変化に引き込まれるからだ。特に主人公たちの過去の因縁が現在の行動にどう影響するのか、毎回予想がつかない展開にハラハラさせられる。
作者が細部まで練り込んだ世界観も魅力で、些細な会話や背景描写に伏線が隠れている気がして、読み返すたびに新たな発見がある。最新話で明かされたあのキャラクターの秘密は、実は第1巻のあのシーンと繋がっていたのかと気付いた時の興奮は忘れられない。
何より、善悪が単純に分けられないモラルグレーの描写が秀逸で、読むたびに考えさせられる。次の展開が楽しみでたまらない。