リーシア関連の曲で外せないのが『Elegy for Rem』との対比。同じく記憶を失った立場でありながら、全く異なるアプローチで感情を表現している。リーシアのテーマには常に前向きな要素が含まれていて、『From Zero』のメロディラインが少しずつ変化していく過程は、彼女の成長と重なって見える。特に第2期後半の『Straight Bet』は、それまでの繊細なイメージを打ち破る力強さがあって、キャラクターの新たな側面を発見させてくれる。
リーシアの曲でまず思い浮かぶのは、『Call of the Witch』のアレンジバージョンだろう。本来はエミリアのテーマだが、リーシアverでは弦楽器が前面に出て、どこか儚さを帯びた音色になっている。『罪深き羊たちの宴』のエピソードで、彼女が過去と向き合うシーンで使われたときは、物語の重みが一気に増した気がした。
サウンドトラック全体を通して、彼女の曲には「優しさの中にある強さ」を感じる。『Requiem of Silence』のような暗い曲調でも、最後には必ず希望の音色が混ざっているのが特徴だ。
『リザンテラ』のサウンドトラックは、ゲーム世界観を深める魔法のような音楽ばかりだ。特に『Song of the Ancients』シリーズは、謎めいた旋律と重層的なアレンジが特徴で、プレイヤーを異世界へ引き込む力がある。ピアノとエレクトロニックサウンドの融合が、廃墟と機械が共存する舞台にぴったりだ。
『Emil / Karma』も忘れられない。戦闘シーンで突然流れるこの曲は、疾走感と悲しみが混ざり合い、キャラクターの複雑な運命を象徴している。ボーカルトラック『Weight of the World』は言語バージョンごとに表情が変わり、英語版の切なさ、日本語版の儚さ、造語版の神秘性がそれぞれの楽しみ方を提供してくれる。