面白い研究結果がありますよ。『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載された論文によると、パートナーを過度にコントロールする人は、実は自己肯定感が低い傾向があるそうです。相手の自由を奪うことで、自分の価値を確認しているという逆説。
例えば『スパイファミリー』のヨルは強靭な殺し屋ですが、家族には甘いですよね。ああいう「二面性」こそが人間関係の本質で、弱さを認められないからこそ、別の形で支配欲求が出てくる。特に男性社会で育った人は、感情を直接表現できずに行動制限という形で現れることが多い。ゲーム『The Last of Us』のジョエルとエリーの関係も、このテーマを深く掘り下げています。
表題の英語化について触れると、訳者はそのタイトルを 'Sorry for Being Cute' としています。直訳に近い選択で、語感が日本語の軽い謝罪と自己肯定の混ざったニュアンスをうまく英語に移していると思います。
翻訳では語順や助詞のニュアンスをどう処理するかで印象が変わることが多いのですが、この英題は元の短さとリズムを保ちつつ、英語圏の読者にも意味がすぐ伝わるのが利点です。僕は他作品の英題、たとえば 'Kimi ni Todoke' が 'From Me to You' と訳されたケースを思い出して、タイトル一つで受け手の期待がかなり変わることを実感しました。
訳者の意図としては原題の持つ軽やかな自己主張を損なわず、かつ販促上のキャッチーさも確保する狙いがあったと考えています。個人的にはこの英題は作品の雰囲気に合っていると感じます。