毎日の生活がパズルみたいに組み合わさる感覚で、
年子を育てるときはまず「大きな枠」を決めることが助けになると感じている。僕はまず、兄弟それぞれの自然な眠りのリズムを観察して、1週間ほどでパターンをつかむことを優先した。具体的には、各自の昼寝の長さと起床時間、機嫌が悪くなる時間帯をメモして、両者の重なる「睡眠可能ウィンドウ」を探す。ここを狙って同時に寝かせる回数を増やすと、夫婦双方の負担が一気に軽くなる。年子だと発達差で必要な睡眠量が微妙に違うから、無理に完全同調させずに「重ねられる時間」を最大化する考え方が実用的だ。
次に、就寝前のルーティンを家族で統一した。読み聞かせ、着替え、照明の落とし方、穏やかな音の出し方など、同じ順序を踏むことで年齢の差を超えて身体が「そろそろ寝る」と認識するようになる。特に上の子は新しい弟妹の音や行動に刺激されがちだから、上に向けた特別な時間(短めの読み聞かせやトイレの付き添い)を取り入れて安心感を保った。パートナーとは「交代制」で対応する時間帯を決め、例えば一方が寝かしつけを中心にする間にもう一方が翌日の準備や休息を取る。短時間でもまとまった休息を取れるようにすることで、長期的に見て両親の疲労が減る。
最後に、柔軟性を残すことが大事だと強く思う。病気や歯が生える時期、引越しなどでリズムはまた崩れる。そんなときは優先順位を見直し、特に眠りに関しては「安全性」と「安定」のどちらを優先するかを臨機応変に選ぶ。外部の助け(親や信頼できる友人)を短期間でも頼るのは恥ずかしいことではないし、睡眠が回復すると子どもたちの機嫌や発達もぐっと良くなる。結局は細かい調整とパートナー同士の小さな約束が、年子の睡眠リズムを整える鍵だと感じている。