『となりの妖怪さん』は人間と妖怪の新婚生活を描いた作品で、独特の温かみがあります。妖怪である妻が人間社会に慣れようと奮闘する姿が微笑ましく、時々見せる本来の姿とのギャップがたまりません。
例えば、普段はおっとりした性格なのに、満月の夜だけは本来の狐の性質が出てしまい、夫に甘えたくなる描写など、キャラクターの深みを感じさせるシーンが多い。妖怪ならではの
夫婦の危機と、それを乗り越える二人の絆が読んでいて心地よい。
ラブコメとしての笑いもさることながら、異種族間の理解を深めていく過程がじんわりと心に響きます。