松尾芭蕉の『五月雨をあつめて早し最上川』の英訳には様々なバリエーションがあるよね。例えば、'The early summer rains gathered, swift flows the Mogami River'という訳は、原句のリズムを英語で再現しようとした意欲的な試みだ。
海外の俳句愛好者コミュニティでは、この句の評価が分かれる傾向にある。自然の力を圧縮された言葉で表現する手法は高く評価される一方、季語や日本語独特のニュアンスを完全に伝える難しさも指摘されている。特に『五月雨』の持つ梅雨時の鬱蒼とした情感を、英語圏の読者にどう伝えるかが課題だ。
あるアメリカの詩誌では、この句を『日本の自然観が凝縮された傑作』と評していたのが印象的だった。最上川の急流が季節の移ろいと共にある様子が、わずか十七音で見事に表現されている点が評価されているようだ。