『This War of Mine』は戦争下の市民生活を描いたシミュレーションで、物乞いや食料調達の厳しさをリアルに表現しています。11ビットスタジオが開発したこの作品は、倫理的な選択を迫られることで有名です。
プレイヤーは廃墟となった街で生存者たちを指揮し、時には他人から物資を奪うか餓死するかの選択に直面します。音楽やグラフィックの陰鬱な雰囲気が、絶望的な状況をさらに引き立てます。特に冬のシナリオでは、暖を取るために本を燃やすといった細かい判断まで要求されるのが特徴です。
水面に沈むシーンはしばしばゲームにおける象徴的な瞬間として記憶に残ります。'Final Fantasy X'でユウナが行う「送り」の儀式は、静謐な音楽とともに故人を海に返す美しいシーンとして描かれました。水葬という行為が単なる葬送儀礼を超えて、スピリットとの対話や世界観構築の重要な要素となっている点が特徴的です。
特に印象深いのは、このシーンがプレイヤーに与える感情の揺らぎでしょう。悲しみと美しさが共存し、キャラクターたちの表情や仕草からは、喪失感だけでなくある種の解放感も伝わってきます。水の持つ浄化作用と再生のイメージが、ゲームのテーマと見事に重なり合っています。