『Surviving the Aftermath』ではポストアポカリプスのコミュニティ運営で、近隣の集落と物資を分け合うシステムがあります。パラドックスインタラクティブが出版したこのタイトルでは、食料不足の際に他集落へ援助を要請する外交オプションが用意されています。技術力が低い初期段階では、文字通り物乞いのような交渉が生存の鍵となります。天災や伝染病が発生した際の相互援助の仕組みが、現実の災害時を連想させます。
火葬をメインテーマに据えたゲームはかなりニッチな領域ですが、葬儀や死を扱った作品ならいくつか興味深い例があります。『This Is the Police』では犯罪組織との関わりの中で葬儀業者のシミュレーション要素が登場し、倫理的なジレンマが描かれます。
より間接的なアプローチとしては、『Plague Inc.』のようなパンデミックシミュレーターが挙げられます。病原体が広がる過程で死亡率が上昇すると、街中に棺桶が積まれる様子が可視化され、死の規模を実感させる演出があります。日本では『かまいたちの夜』シリーズに葬儀社を舞台にしたエピソードがあり、サウンドノベルの形式で葬儀の裏側に迫る物語が展開されます。
インディーゲームの『A Mortician's Tale』は葬儀ディレクターの仕事をリアルに再現した作品で、遺体の洗浄や火葬の準備までを含むプロセスを体験できます。ただしゲームとしての面白さより、死生観を考えるきっかけを作ることが主目的です。こうした作品を通じて、普段は意識しない終末期の現実と向き合う体験が得られるかもしれません。
『This War of Mine』のゲームデザインは、プレイヤーに倫理的なジレンマを強烈に突きつけてくる。市民として生き延びるためには、時には弱い立場の隣人から食料を奪わなければならない。
『Papers, Please』も同じく、国境警備官としての職務と人道的判断の狭間で苦悩する体験が秀逸だ。賄賂を受け取るか拒絶するかで物語が分岐するシステムが、『貢物』の重みを実感させてくれる。
こうしたゲームが面白いのは、単なる資源管理ではなく、プレイヤーの価値観そのものを試すからだろう。クリア後に自分の選択を振り返るたび、胸に刺さるものがある。
ゲーム業界には様々なテーマを扱った作品がありますが、倫理的配慮から『おやじ狩り』を直接的に題材にしたゲームはあまり見かけません。ただし、社会問題をシミュレートするようなゲームなら存在します。例えば『This War of Mine』は市民の視点で戦争の残酷さを描き、倫理的な選択を迫られる仕組みが話題になりました。
暴力的な行為をシミュレーションするゲームは、往々にして批判的な視点を含んでいることが多いです。『Spec Ops: The Line』のように、一見普通の戦争ゲームに見せかけて、プレイヤーに精神的な負荷をかける作品もあります。『おやじ狩り』のようなテーマを扱う場合、単純な暴力の再現ではなく、社会構造や心理描写に焦点を当てたアプローチが求められるでしょう。