ゲーム『ペルソナ5』のモルガナと『ゼルダの伝説』のガノンを比べてみるとわかりやすい。モルガナの「お前は特別だ」という言葉は主人公を勇気づける甘言で、ガノンの「力を分け合おう」は明らかな騙しだ。
甘言にはある種の美学さえ感じる。『文豪ストレイドッグス』の
太宰治が女性にかける言葉は、むしろ芸術的ですらある。対して騙しは常に目的達成の手段でしかない。
面白いことに、甘言は文化によって評価が分かれる。フランスでは社交術として賞賛され、ドイツでは不誠実と見なされる傾向がある。騙しはどの文化でも否定的だが、エンタメ作品では悪役の魅力要素として活用される。