サントラを漁るとき、まずはどれだけ『魔王』という存在を音で描いているかを基準に探すことが多い。個人的には『Overlord Original Soundtrack』が最初に手に取るべき一枚だと思う。重厚なコーラスと低音のブラス、暗いシンセを重ねて“支配”や“威圧”を描くアレンジが多く、魔王軍そのものの足音や行進を想像させる場面が数多く収録されている。
アルバム全体の構成も親切で、序盤に敵対的なモチーフを積み上げ、中盤で軍勢の展開を音で示すような流れになっているため、象徴曲を探しやすい。聴くときは低音域をしっかり出せる環境で、コーラスが入るトラックを中心に辿っていくのがオススメだ。
重厚感や冷徹さを求めるなら、まずこのアルバムのコーラス主体のトラック群をチェックしてみてほしい。個人的には何度聴いても背筋が伸びる一枚だと感じている。