文章の調子がカジュアルかフォーマルかで、置き換える語がかなり変わる。友達同士の会話や内面独白なら "I forgot" や "It slipped my mind" が自然で、聞き手にも違和感がない。もっと内省的な表現にしたければ "I had forgotten" と過去完了を使うと、時間軸のズレや後悔のニュアンスを出せる。
一方で手続きや記録関係の翻訳では "neglected to" や "failed to"、あるいは "was omitted" を選ぶべきだ。例えばある手順を忘れたことが原因で問題が起きた描写なら "He neglected to complete the step" のように能動で責任を示すことが多い。映画の台詞翻訳では、元の語感を損なわない程度に自然な口語表現を優先することが僕のやり方で、その際には "slipped my mind" を多用する。作品によって響き方が全然違うから、常に声のトーンを意識している。