着物を着たことがある人なら、袂がどれだけ便利なポケット代わりになるか実感しているはず。あの広がった部分は英語で『sleeve pouch』とか『kimono sleeve pocket』と呼ばれることが多いね。伝統的な和服のデザインを説明するとき、欧米の人には『それは袖じゃなくて服に縫いつけられた大型ポケットだよ』と説明すると理解しやすい。
実際に『Memoirs of a Geisha』のような海外作品でも、袂から小物を取り出すシーンが印象的に描かれている。あの空間の広さは現代服のポケットとは比較にならない。扇子や懐紙をさっと収納できる機能美は、日本文化の実用性の高さを物語っている。
袂の形状は時代によって変化してきたけど、現代でも振袖のたっぷりとした袂は若い女性に人気。あのふわっと広がるシルエットが、和装の魅力を引き立てているんだよね。