まず『It Came from Beneath the Sea』(1955)は古典的な巨大イカ映画で、シンプルな恐怖と特撮のワクワク感が詰まっています。次に1977年の『Tentacles』はまさにタイトル通りのB級モンスター作で、エンタメとしての触手描写が徹底していて観賞後の語り草になります。
『Deep Rising』(1998)はアクション性が高く、船内でのガチンコバトルと触手系モンスターの暴れっぷりが爽快です。古いけれど『The Deadly Spawn』(1983)は低予算ならではの発想で、寄生生物の不気味さと発想力に驚かされます。最後に『Clash of the Titans』(1981)はラストの巨大生物描写が記憶に残り、神話的スケールで触手的な恐怖を見せてくれます。
触手を題材にしたシーンで記憶に残っているのは、'Hellboy: The Golden Army'の植物精霊のシーンだ。巨大な蔦が街を襲う様子は、自然の脅威とファンタジーの融合がうまく表現されていた。
このシーンは単なる恐怖ではなく、環境破壊に対するメタファーとしても解釈できる。監督のギレルモ・デル・トロらしい、美しさと不気味さの境界線を曖昧にする演出が光る。特に蔦がコンクリートを砕く時の音響効果は、観客に生理的な不快感を巧みに喚起する。