Search
Library
Home / ファンタジー / ザ・ラストゲーム・オブ・ 辻女ヴァンパイアーズ / 20.ヒビキはプロジェクトの行方を伺う

20.ヒビキはプロジェクトの行方を伺う

2025-06-19 06:00:07

やっと着いた。服がどろどろ。

セイラも?

あたしのほうがひどい。

うえー、臭いよ。

議事堂の前、誰もいない。

中で人の声する。

隙間からのぞいてみよ。

壇上でしゃべってるのは、きっとヘンタイ町長が変態したハゲメタボだ。

何言ってるのかよく聞こえない。

(町長の声まねで)「えー、アタシはただのセーヘキ持ちのヘンタイハナゲオヤジなのでー、どうかいますぐ、すり潰していただいてですねー」

「カリン、キャプションつけてるよ」

 あ、つい。女バスの癖が。

傍聴席は満員の人。人? ヴァンパイア?

「ヒビキさん」

 おっと、びっくり。振り向くと、

「お師匠さん」

「たくさん冒険をして来られたようですね」

 冒険って言えば言えるかな。

「きっとよいお声がでるようになったことでしょう。ちょっと聞かせてくださいませんか?」

「ここでですか? それより、どうしてお師匠さんが?」

「そうそう、私も呼ばれたのですが、席があんな前なので入りづらくて。度々このような場に呼んでいただくのですが、いっつも席順が高くって結局帰るなんてことが……」

 傍聴席の前の方に6つだけ席があるけど、あれのこと?

「どの席ですか?」

「あの、右端の席です」

 最右翼ってことか。で、よく見ると左翼にセンプクさんとスオウさんが座ってる。ナニゲに北村シニアマネいるし。

「カリン、前のモニターに、名前が6つ挙がってる」

 六辻家ってあって、

辻王:除籍

辻一:出席

辻まん:出席

ロ乃辻:出席

五カ辻:出席

棒辻:欠席

「お師匠さんって、六辻家なんですか?」

「六辻家ではないのですけど、棒辻は私のことです。あれあれ欠席になってますね」

「誰か、引っ張り出されてきた」

「レイカ様ですね」

 ホントだ。胸になんか刺さってるけど、大丈夫か?

「お師匠さん、シラベレイカをご存じなんですか?」

「はい、ようく」

 どういう知
Continue to read this book for free
Scan code to download App
Locked Chapter
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP