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Home / ファンタジー / ザ・ラストゲーム・オブ・ 辻女ヴァンパイアーズ / 6-2.レイカ、女バスな人たちとご一緒する

6-2.レイカ、女バスな人たちとご一緒する

2025-04-17 18:00:24

 「十二時か、Vフェス終了。今回もだめだった」

 ひさご出て三人で町をプラプラした。というより、セイラの家に行こうってことになって歩いてた。そしたら、道の向こうから、若い男が走って来て、

「おーい、いたぞ!」

 って、駅舎で山椒屋のオジサンがやったみたいな格好してる。すり鉢を頭に乗せてスリコギ持って。そしたら脇道からもおんなじよーなのが三人出てきてウチらを取り囲んだ。駅舎で見たときはなんかおかしかったけど、街なかだとあまりのぶっ飛びようにかえって怖い。

「ターゲット!」

「パツキン。真ん中のヤツ!」

 セイラのこと?

「いかにもだな」

「どこの制服だ? 超レアなんじゃないか?」

「おう、俺が見たことないってことは、かなりだ」

 制服じゃないっしょ、明らかに。ぽいはぽいけど。

「宮木野制服図鑑には載ってないぞ」

 本のページ必死にめくってるやつ。

「県北女子高御三家でもない」

「他県のだろ?」

「横の君たち! 今、僕らが助けてあげるから!」

「さー、本性を現せ! このヴァンパイア」

「バーカ! セイラは人間だよ」

「しゃべった? ヴァンパイアが?」

 向うがひるんだ瞬間、カリンが、

「こんっの、キャベツに代わってお仕置きだ!」

 って、キャベツの半キレ、先頭の男にぶん投げた。そのキャベツどこにあった?

「いった!」

「ちょっと、なにすんの」

 スマフォ出した。なんなの? トーサツ?

「待った。ピンの場所間違ってないか?」

「あ、住所違ってる。ここ青物市場だってジャン」

「おいおい、青墓だぞ、今夜の出現場所は」

「青しかあってねーし」

「マップ担当、しっかりしろよ」

「ターゲット誤認。本隊は撤収する!」

「「「スレイヤー!」」」

「紛らわしいカッコすんな。ブスが!」

 カリンが長芋を握りしめてる。だから、それどこに落ちてた?

「やっかましー。なめてっとすり潰すぞ! こら!」

「「「こえー」」」

「先を急ぐぞ。夜
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